"takayuki maeda" <goemon@lime.plala.or.jp> wrote in message
news:afcbbc$1si$1@pin3.tky.plala.or.jp...
> すいません。誰か「ガンダムセンチネル」について
> 教えてもらえませんか?
> よろしくお願いします。

1987年に「ガンダムZZ」が終了した後に、MSVのような模型独自
のガンダムシリーズを展開しようとして、ZZの後半に登場したドワ
ッジなどのデザインに協力した『Model GraphiX』の編集部に協力
を求めたのが始まりです。
『MG』誌32号にSガンダム(1/100)の作例が載りましたが、「逆襲の
シャア」のプラモデル発売が優先されたため、「フルアーマーZZ」
が発売されただけで企画はペンディングになり、『MG』誌の企画と
して展開することとなりました。その後、改めてプラモデルのシリー
ズが発売されました。

物語の時代背景としては、「Z」が終わって「ZZ」が始まるあたり。
物語の基本的な展開は、以下のような感じです。
シャアのダカール宣言によってエウーゴ寄りになった連邦軍を潔し
としない小惑星ペズン駐留の連邦軍教導団はニュー・ディサイズ(N
D)を名乗り、連邦軍に物申すため公然と反旗を翻した。
それに対し連邦軍は、イーストン・ヒースロウ少佐を隊長とし、Sガ
ンダムをはじめとする最新鋭機で武装したα任務部隊をさしむけた。
しかし、α任務部隊の増援として来たブライアン・エイノー提督率い
る艦隊の造反により戦力差は逆転する。ネオジオンの侵攻が間
近に迫る中、連邦軍にさらに討伐部隊増援に割ける避ける戦力
はない。
激戦が続く中、かろうじて勝利を治めていくα任務部隊。
果たしてα任務部隊は任務を達成できるのか、NDは本懐を遂げる
ことができるのか。

『MG』誌の連載は、35号〜69号。小説部分は、35号〜46号と67、
69号(但し67、69号は「センチネル0079」として、登場人物の前日
談)。
連載を網羅した書籍は出ていません。現在では古書店でもバック
ナンバーの入手は難しいです。

物語の展開は、公式には4パターンほどあります。
(1)『MG』誌の連載版
(2)『SENTINEL』プラモのインスト版
(3)『SENTINEL』ムック掲載版
(4)『ALICEの懺悔』版

小説としての最終版は(4)。(2)は(1)を基にしているようです。
ゲームの『G-GENERATION F』などに出てくるゾディアックは(3)(4)
に出きます。
それ以外に初期稿として『MJ』誌や『NT』誌に結末の異なる物語
が掲載されたこともありました。
バンダイの『エンターテイメントバイブル』などでは、(2)を基にして
いるようです。『G-ジェネF』では(3)か(4)を基にしているようです。

大島さんが仰っているように、生身の女性は殆ど出てきません。
ですので、女性パイロットが出てこないと…と言う人は読まない方
がいいかも。あと、新撰組とか幕末の頃の話が好きじゃない人も。

アニメ化の話も出たようですが、それもペンディング。
バンダイのビデオマガジン『電影帝国』に出ているという噂も聞き
ますが、確認していません。
「センチネル0079」の設定とスタッフは、一部が「0083」と「08小隊」
に引き継がれました。

現在入手可能なアイテムは、以下のものがあります。
プラモデル(すべてバンダイから)
「ガンダムセンチネル」(すべて1/144)
フルアーマーZZガンダム、ZプラスC1、Sガンダム、Sガンダム(ブ
ースター付)、Ex-Sガンダム
「HGUC」(1/144)
Sガンダム、Ex-Sガンダム、ゼクアイン
「MG」(1/100)
FAZZ、ZプラスA

書籍(すべて大日本絵画から)
『GUNDAM SENTINEL  THE BATTLE OF "REAL GUNDAM"』
(1989年:連載を中心として作られたムック)
『GUNDAM SENTINEL ALICEの懺悔』
(高橋昌也著、1990年:連載をもとにした小説)
『MS少女画集 超音速のMS少女』
(明貴美加著、1994年:連載で誕生したMS少女を中心にした画集)

入手困難ですが、関連アイテムとして次のようなものがありました。
M.G.O.Kという『MG』誌が作ったガレージキット(ガンダムMk-Vやゼクアインなどが出
ていました)
書籍では、
『GUNDAM SENTINEL  RPG』(1990年、大日本絵画)
『GUNDAM SENTINEL 0079 RPG』(1991年、大日本絵画)
『EB3  機動戦士ガンダムMS大図鑑part3 アクシズ戦争編』(1989年、バンダイ)
『SDガンダム G-GENERATION F』の攻略本(2000年、ケイブンシャ、ソフトバンクパ
ブリッシング、ソニーマガジンズなど)


前述のように誕生した経緯が経緯なので、プラモが発売されても
『Hobby Japan』誌では完全無視という時代もありました。不遇を囲
った時代があったのは、権利関係が複雑だということもありますが
…。それらを考えると今はだいぶとよい時代になったものです。

駄文、長文失礼。


Dan@鋼鉄の城
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