この【「抜け作」集団井戸端会議】を見ても分かるとおり、
日本人は、言葉を持たない。

なぜ日本人が文化的政治的バラックに住んでいるのか
なぜ日本人は継受法を馬耳東風のレベルでしか咀嚼できないか
その原因は、日本人が言葉を持たないからに他ならない。

改憲などという、言葉を持たない日本人の第二バラックの構築
意味の無いバラック街道を行くに等しい。発展は無い。それどころか、言葉を
持たない民族の流浪の旅第二章の始まりに過ぎない。

日本の社会学が世界の後進国たるゆえんもここにある。「日本人が言葉を持
たない『背広を着た原始人』」だからだ。

まず、社会学は、大工とおなじ。大工は道具が要る。この道具は、定義された
言葉だ。概念が『記号としてのことば』に対して、「このようにこの言葉を使
うことにしよう」という決定をし、道具とする。この道具が次なる研ぎ澄まさ
れた道具をつくる。また、名人級調度品をつくる。
だが、そのような道具をもたない国民は、思考ができない。大工でいえば日曜
大工の域を出ない。金槌で釘を打ったはずが自分の指をしこたまたたくに等し
い。
小泉の答弁、イラク派兵は、もとより、指をたたく文化的政治的現象。
小泉支持も同じ現象。
憲法13条の下痢状況も、立派な西洋建築に住むには、畳が無いから寝起きも
出来ずに蜘蛛の巣張らせて「開かずの部屋」にしているのと同じ。言葉という
道具を持たないから、天井にまで手をつける三脚もはしごもなく触ることさえ
出来ないへぼ大工は、開かずの部屋を、手の届く天井の低い部屋に作り変えよ
うとするのが、改憲だ。

日本人が言葉をもたない。これが諸悪の根源である。言葉を持たないのだから
当然ジャーナリズムも、民主主義もない。言葉をもつ。定義された言葉の道具
を持つ。ここからはじめ無ければ、背広を着た原始人はやってることは、ウサ
ギの皮はがし程度の文化ってことだ。



この国民は、言葉を持たない。道具が無いから、ロクナ建築が出来ないしロク
ナ調度品が出来ないし何よりロクナ政治が出来ないわけだ。