河野君、白石の件はどうなんだ。
選択できないんだね。
まあいいよ、恥ずかしくてできないのはわかるからさ。

いずれにしても、議論の焦点をすりかえてばかりで
困ったものだね。


Shinji KONOさんの<3990599news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp>から
>河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
>
>In article <I1N6d.11987$NC6.6022@newsread1.mlpsca01.us.to.verio.net>, Sugawara <sugawara81@hotmail.com> writes
>> 記号論理学の世界で記号化しないことには演繹できないというのではお話に
>> ならない。学問は記号論理学のみではない。体系化された学問が記号論理学的
>> に体系化されないことには学問ではないというのでは、記号化したものしか社
>> 会科学は成り立たない。
>
>不完全性定理とか完全性定理とかは、記号ゲームとしての論理と、
>それが表すものを分離して初めて証明されたものです。もともと、
>記号化の限界を自分自身で考えられる学問が論理学。それを記号論
>理学と呼ぼうと呼ぶまないとそれはどうでもいい。実際、僕達は言
>葉と言う記号の制約の中で議論しているしね。

そうともいえないんじゃないかい。
なにを目的として記号を使い、どういう視点でみるのかで、ずいぶんと違う
よ。

僕たちの日常言語は形式化された人工言語ではない。フォン・クリフトの論文
「義務論理」って知ってるかな。
P(permitted),F(forbidden),O(obligat
ory),I(indifferent).この四つの義務演算子というもの
でPropositional logic の公理に特別に公理(固有公
理)を付加して義務論の公理化をしているけれど、いうまでもなくPropo
sitional logic は記号論理学の基幹分野だ。

しかし、一方、ヘアーの「道徳の言語」は日常言語で合理性を高める試みを
し、名著だ。さらに、「実践的三段論法」の理論で有名なStephen E
delston Toulminなんかもっと刺激的に実践的論理の探求をし
ている。いずれも記号論理学ではなく日常会話言語だよ。

記号というのは、人口言語であれ、日常会話言語に合理性を追求したものであ
れ、論理的な意義があるよ。記号論理学にこだわるのは視野狭窄だよ。

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言語というのは、主張テーマも言語なら、それを語る道具としてのメタ言語的
な言語と用途は二通りあるよ。その視点で見れば、社会科学は、没価値では話
にならない。記号論理学のような、検証用の人工言語は科学的ではあるが、そ
れに固執してても社会科学は進化しないね。(白石や、Goldenのよう
な、日常会話言語の混乱ではお話にならないが。)

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それにね、ニュートンにしたって、ありゃ、きわめて非科学的な霊感で直観し
て着想したんだから、別に論理的にヒントを得たわけではない。事後の論理的
な吟味で理論にまとめただけだ。思考の現実の過程と、命題の事後検定とは違
うわな。
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>
>> 記号論理学以外は学問的方法ではないというような視野狭窄学問では使いもの
>> にならんな。
>  ...
>> 日常会話言語でわれわれは暮らしている。さらにその三段論法の世界で暮らし
>> ているわけだ。
>
>日常会話言語と記号論理には、それほど差はないよ。それに、三段
>論法は記号論理で用いられる推論規則の一部にすぎないし。
>
>> われわれの現実の社会の論理的思考において、
>> 「事実言明のみからなる前提群から価値言明を含む結論を論理的に演繹するこ
>> とが果たして可能なのか」
>> この結論は、すでに、出ているわけだ。事実から価値は演繹できないことが
>> ね。
>
>それが、君の論理的思考能力なのね.... 結局、自分の理解できな
>いことを認めないってだけじゃん。それなら、君は何も演繹するこ
>とはできないよ。
>
>論理学は面白い。実際、役に立つし。事実とか価値とかの、ドイツ
>観念論のつまらない議論を打ち破ったものだしね。もちろん、常に
>基本に立ち戻るのは重要だし、現実世界から離れたモデルだけでな
>く現実世界自体も重要だけど、結局、それを言葉でしか議論できな
>い自分の限界を知るには良い道具です。
>
>役に立つ道具を否定する人に残るのは時代遅れになる道だけ。
>
>記号論理は推論とは何かとか、新しい知見とは何かとかも議論する
>時の重要な道具になっています。
>
>---
>Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
>河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科