新城@筑波大学情報です。こんにちは。

In article <2C6F976BD6785purupuru@piano.nifty.jp>
        和 <purupuru@piano.nifty.jp> writes:
> ごく一般的な普通のローカルHDDからブートするPCの場合、
> IDEとかSCSIカードのドライバは、そのI/Fに接続されたHDDからReadされる訳
> ですが。

OSの Read を誰がやるのかという話があります。多いパタンとしては、

(1) ROM に入っているプログラム[BIOS]が簡易ブートローダ[A]をハード
    ディスク[V]から読込む。
(2) 簡易ブートローダ[A] が本格ブートローダ[B]をハードディス
    ク[W]から読込む。この時、BIOS の機能を使うのが普通。
(3) 本格ブートローダ[B] が OS をハードディスク[Y]から読込む。
(4) OS がハードディスク[Y]からハードディスク[Z]のデバイス・ドライバを読込む。
(5) OS がハードディスク[Z]をファイル・システムとして認識する。

で、一般に、アプリケーションが認識するハードディスクは、[Z] 
です。普通のパソコンなら、V==W==X==Y==Z で、全部、IDE 。IDE 
の場合、(4) は、OS 自身に静的にリンクされていることが多いの
で、その場合は (4) は省略されます。

> iSCSIのドライバをiSCSIでアタッチされたHDDからReadしたらなにかおかしい
> のでしょうか?

(5) の時点で、iSCSI はアクセスできるわけですが、
その前の (1)..(4) の時に iSCSI がアクセスできるかどうかは、
難しいです。

> # まあ、BIOSを積んでないSCSIカードからは、Bootできないですが。

BIOS 積んでいると言った時に、上の (1)..(5) のどの部分なので
しょうか?

> # iSCSIについても同じように考えれば…

ネットワークが絡むので、さらに難しいです。

ネットワークカードに、デバイス・ドライバを入れておいてもいい
のですが、どの段階で働くデバイス・ドライバを入れればいいかと
いう問題があります。

Sun とか Macintosh のような、ハードウェアも自前でしっかり作
れる所なら、ROM の機能をガンガン増やして簡単に解決するという
ことも多いのですけれど。元々の話は、BIOS なしで (1)..(2) あ
たりをスキップしたいということです。本格ブートローダ[B]は、
tftp か何かでロードするとして。

\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 電子・情報       \\