語録



　共和党の大統領であろうと
　民主党の大統領であろうと
　ブッシュでない大統領は良い大統領だ



　この人は人間的にはいい人のようです。
　ただ、頭の良い大統領のようには見えない。
　この一人の頭の悪い大統領のために、何人のイラク人が死んだか。
　何人の米兵が死んだか。

　イラクが核兵器を開発している証拠がある。
　そんなことを言ってイラクになんくせをつけていた頃、
　このイラク人達も、米兵達も、みんな生きていた。
　自分以外の人間はみんな脇役だ。
　自分には心があるが、自分以外の人間は脇役だ。
　もしそう考えていたらそれは誤りです。
　死んだイラク人達も、米兵達も、みんな心があったのです。
　彼らにとってはもうこの世が無くなってしまいました。
　その後この世界がどうなったか、彼らは知ることもできないのです。
　死んだ時点でこの世そのものが無くなったのです。

　　　さあ、かかってこい。
　　　４８時間以内にイラクから立ち去れ。
　　　デッド・オア・アライブ。

　これは西部劇のセリフです。
　アメリカ合衆国大統領のセリフではありません。
　しかし、開戦時には大統領には国民から絶賛の嵐が浴びせられました。
　支持率急上昇です。
　死んだ米兵達だって、その家族だって、
　開戦時にはブッシュに絶賛の嵐を浴びせて支持していた筈です。
　それが大衆というものなのでしょう。

　JR福知山線で脱線事故があったとき日本のマスコミがどれだけの報道をしたか。
　日本国民がどれだけの反応をみせたか。
　それが、イラクで自爆テロがあった場合は、
　日本のマスコミは「あ、またか」という報道であり、
　日本の国民も「あ、またか」という反応です。
　イラク人の痛みは日本人の痛みより軽いのでしょうか？
　イラク人の遺族の悲しみは日本人の遺族の悲しみより浅いのでしょうか？

　勿論、全世界で不幸がある度にかかずりあおうとしてたら、自分の生活ができません。 

　やはり自分が重い、自分に近いものが重い、それは自然なことです。
　ただ、何十人の人間が死んだというテロに対して
　「あ、またか」はマスコミも国民も感覚の麻痺があるのではないか。

　一人の頭の悪い大統領のために、
　１０万人以上のイラク人と４千人以上の米兵が死にました。
　更に、当のビン・ラディンは今でもやりたい放題をやり続けています。