特定財源
目的を持って設けた財源を特定財源と言うらしいが、我国にはその特定財源が幾つ有るのだろうか?
煙草に掛かる税金の内、旧国鉄の赤字を負担する為に値上げが有ったのはついこの前と思う。
消費税も当初は福祉目的税として論議されていた。
揮発油税は当然、道路整備を目的としている。
さて、我々が支払っている税金が本来の目的に沿って使用されているだろうか?
同一物品でも、非課税となる場合が多いのが所謂目的税であり、抜け穴が多い。それ故残す必要がある人も多いのだろう。
通常農家や漁業者が使用するガソリン等燃料は非課税であるが、大規模な農家以外返還請求は殆ど行われない。
消費税も最近まで3000万円未満の売り上げの商店は事実上対応する金額が計算外の利益となっていた。
煙草の税金のうち、旧国鉄の赤字補填の費用と愛煙家との因果関係は明確にされていない。煙を吐いて走った物と煙を吸う者との煙繋がりとでも言うのだろうか?
目的税がある限り、利権が生まれ、族議員が幅を効かす。そして上手に課税を逃れる者が生まれる。
一般財源は予算計上時点で明確になるが、国には簿外とも言われる別途資金会計が存在し、その方が国家予算よりも遥かに多い。
国会議員は軽自動車に乗れとは言わないが、英国のタクシ−を態々買って乗る事も無いだろう。(ロ−ルスロイス)
今回の一般財源化目標は非常に小さな一歩だが、目的税を廃止する大きな一歩とも言える。
政治と有機化学は直ぐに反応と効果が現れない。 長い目で期待しよう。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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