絲山秋子の「海の仙人」変奏によるあやちゃんに贈る感傷的な歌
絲山秋子の「海の仙人」変奏による
あやちゃんに贈る感傷的な歌
人が孤独と向き合うときにだけ
勝手な姿かたちで現れて
得手勝手なことを喋りまくり
気がつくと消えていなくなっている存在
ネット(ファンタジー)
ーこんなのかいてみたの
ーうむむむ
ーおもしろかった?
ーもうちょっとだな
ーひどい、私体を張って書いているのに、
ーでも、もうちょっとだな
ーおもしろく書けたら、なにかご褒美ある?
ーあるかもしれないな
ーどんなもの?
ーうーむ…具体的にはまだ考えていない
人が希望をはかなく託すときにだけ
救済を待ち望む言葉を繋ぎ
やがて虚しく消えて往くものを
優しくしかし、ただ見守るだけの存在
ネット(ファンタジー)
ー私がいなくなったら涙くらい流してくれる?
ーだから私は具体的な実体をもたないのだ。
実体が無い以上、涙の流し様もないだろ
ーじゃあ、私のことずっと覚えていてくれる?
ーまあ、そのくらいはなんとか善処しよう
リソースが足りている間くらいは…だが、
ーときどき私のこと思い出してくれる?
ーうーむ、前向きに善処しよう
--
のりたま@まあ枯れ木にもなんとか
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735