象徴的経済制裁として万景峰号の入港禁止に続き、やっと金融制裁の一部が実施される。此れは此れで評価されるべきと思うが、果たして効果は如何程のものだろうか?
 金融制裁と言って他地域に存在する機関、法人に対する送金の禁止、資産凍結がどれだけの効果を持つが疑問な面がある。
 尤も、実質的には国内法を使って、朝鮮総連事務所等への非課税扱いの全廃、朝鮮銀行(法的には信用組合、金庫)に対する調査基準の厳格化等、今迄は野放しであった部分への着手により、徐々に実質的な金融制裁は効果を発揮しつつある様子とも見える。
 しかし、北韓籍の船舶は日本側荷役業者の取り扱い自粛によって、僅かに減少したのみである。又 「海ほたる」 で食べた名産とされる「中国産」のあさりは実際は北産の様子だった。(殻の文様が以前幾度か目にした北産と同様であった。又本来の日本のアサリと微妙に殻の膨れ方が異なる。) 重金属を多く含む東京湾のアサリよりも良いとも言えるかも知れないが。
 本来の制裁は迂回貿易の摘発や、韓半島北部から出港する船舶の監視、臨検を伴って有効な効果を見る事が出来る。漁船に偽装した工作船が現存した事実があるのだから、操業していない漁船や目的地、出港地の不審な船舶総て公海上で臨検し、違反船は拿捕する必要が生じる。
 中国の反発は必至かも知れないが、迂回製品の禁輸は書類(原産国)の虚偽記載で摘発を積極的に行うべきと思う。
 総ての北から出港した船舶の入港禁止も必要となるだろう。

 北の反発は当然故、相手側の行動を制約する意味でも、以前の様に如何なる人物も出入国渡航禁止等現行の人道的見地に立った緩和処置をも停止し、一切の交流を遮断すべきと思う。

 米国が行っている様に、北籍人物の入国審査の厳格化(審査に6時間以上費やし、常にパトカ−がついて来ていた・・完全な嫌がらせだったが)等、取りうる手段は駆使すべきだろう。

 一度制裁に踏み切ったならば、その効果を発揮する為にあらゆる手段を駆使しなければ目的の効果は得られない。 単に意志を示すだけでは、相手には響かないと思う。 次期制裁を期待する。