"dwarf" <dwarf@bc.iij4u.or.jp> wrote in message 
news:dfied5$gmd$1@nntp.tiki.ne.jp...
> 最近、あまり活気がない気がするなあ。
>
> Yamano kazuhisa wrote:
>> 【問題】宇宙開闢以来、猛スピードで近づき続けている二つの銀河がもうすぐ衝
>> 突するという。宇宙開闢以来のそれぞれの年齢を知るのに特殊相対性理論を頼り
>> にしたいのだがとんでもないことに気が付いた!互いの時計が互いに遅れている
>> のが特殊相対性理論から要請されるのだが、この話ばっかりは、出会ったときは
>> ほとんど同じ年齢でなければオカシイのではないか?これはパラドクスであるだ
>> ろう・・・!!
>
> 通常は一般相対性理論の話になりますが、まあ、とんでもなく広い慣性系を
> 考えるとして・・・
>
> 確かに時間が遅れているように見えますが、どの慣性系に乗っているかで
> 「いつの時点で、どの位置にいたか」の見え方も異なってきますので、パラ
> ドックスにはならないです。
>
> 例えば、ある慣性系で見た場合、「(地球に乗っている時計で)100億年前に
> 同時に生まれ、お互い同じ速さでまっすぐに近付いて今衝突した」現象があ
> るとします。当然、地球ともう一つの銀河の中にある惑星に乗っている時計は
> 両方とも100億年で衝突したと記録されます。
>
> 一方、これを地球から見るとどうなるかを考えます。話の簡略化のため、地
> 球から見たもう一つの銀河は、時間が地球の半分の速さでしか進まない
> 速度で向かってきているとします。
>
> この場合、地球からは、もう一つの銀河がいつ誕生したかが異なって見えます。
> もう一つの銀河は200億年前に生まれたように見えます。そして、地球時間で
> 200億年かけてやってきて地球に衝突しますが、もう一つの銀河の惑星に乗っ
> ている時計はその半分の100億年を差しているところで衝突したという記録に
> なります。
>
>
>> 私には宇宙には二つの慣性系近似の空間は存在しないとしか言えませんが相対性
>> 原理はどうなってしまうのでしょう??
>
> 慣性系近似の空間は無数に存在します。(ニュートン力学の慣性系の説明に
> なってしまいますが)地面にずっと止まっている状態が慣性系ですし、電
> 車が一定の速度で走っている時も慣性系です。
>
>
アインシュタインはそのあたりの事情をインタビューに答えて次のように発言しています。

曰く「宇宙には慣性系は存在しない」重力場に静止しているという状態ならば存在する、という意味。
さらに「強いて述べれば近似として短い自由落下系が与えられる」天体間の重力0地帯を何故言わないのか?
そして「慣性系は危険な概念である」双子のパラドクス様の事態を牽制していたのか? 


で、「宇宙に同時は無い!」と断定したのは誰だったか?

一点からの時空の拡大が宇宙の時間進行ならば同時は存在する。
それは重力場が固定されたときの最も時計の進む運動状態であるだろう。

で、【宇宙開闢以来のパラドクス】だが、
レフェリーが時空に対して止まっていた、すなわち、重力場中の静止状態だとする。
両者は同じ時間短縮を喰らって100億年経っているのに80億歳にもなっていない、だが、同じ年齢だ!
レフェリーが片方に近い状態だったならば、年齢は同じではなくなり、
レフェリーが片方の銀河に対して止まっていたとすると・・・

もう片方の銀河は70億歳よりももっと若いだろう!

このようにして“重力場中の静止”を仮定しない限りはパラドクスでしかないのである。