日本民族が、在日韓国人らも含め、平和を享受したいならば、
無条件に平和への政治を志向しなければ実現しない。
平和憲法は、コウノトリが赤子を運ぶように運んできたものではない。
何百万人もの我が民族の人柱の上に、天から降りてきた代償なのだ。

あの犠牲がなかったなら、我が民族には与えられなかった代物なのだ。
よく、我民族は市民革命の歴史がないから、民主主義など定着しないという。
市民革命の血を流さなかったから、定着しないというのは、真っ赤な嘘であ
る。
我が民族はフランス革命の犠牲の比ではない民族の血を代償としてささげてそ
の人柱の上に時代が民主主義なるもの、基本的人権なるものを与えたのだ。時
は神である。時代の時とは、哲学的にも宗教的にも神に匹敵する領域である。
理論物理学や量子力学の領域においても時間も空間も神の領域といってよい。
人類はいまだに時間も空間も解明できていない。
我が日本国憲法はこのような世界に類をみない犠牲の上に天が与えた栄光の神
文なのである。

おろかな人知がこの犠牲の上に与えられた英知を破り捨て、
地底に封印した悪魔の竜を解き放つがごとく破りすて
まもなくこの国が踏み荒らされるのはまことに忍びない。

まことの愛国心があれば、大きな時間の流れの中で我が民族は選択をしなけれ
ばならない。極東のリーダーとして、戦争回避、飢餓回避、環境破壊回避の3
本柱を後世の日本人に残すことを第一義として選択しなければならない。
うたかたの預金通帳の金額を見て民営化だの民の活性だの株屋上がりの堀衛門
らが語ったところで、このような守銭奴に翻弄されてはならない。

経済が縮小しようが、日本民族が、負の遺産を後世に押しつけることなき美し
い水を残し続ける選択は必ず存在する。その道を選ばねばならない。
改憲にその道はつながってはいない。逆方向である。
富めるものの貧しきものへの配布システムは不可欠である。
水は流れなければ腐る。攪拌しなければ腐るのである。人間はあらゆる人間が
その内奥において水の分子が水を構成するように人類という水を構成している
のだ。偏った分子のみ生き延びることはできない。人類という水の一員である
人間という水の分子は、分け与える、機会均等、清き水の日本社会という環境
を構築しなければならない。これは、自由貿易の限界をも意味しているのであ
る。

-- 
Fumimaro mailto:nonomura_f@hotmail.co.jp