日中首脳会談は失敗するとの投稿があった。
 事実上の会談は途絶している訳ではないので、特に会談を必要とする訳でもないと思う。
 最近、貿易関係での中国側の謂れの無い中傷が目に付く。 日本製品のコピ−は本来の商品よりも多い状態なので何時かはこの様な問題が発生するとは思っていたが、現実のものとなった。
 多くの人は中国を只普通の隣国と思っている様子だが、開放政策が進みつつ有るとは言うものの一党独裁の中央集権国家である事は否めない。この為か侵出企業の殆どが現地の会社と合弁企業としての進出であり、有る意味技術輸出の感がある。
 此れは此れで双方の企業間で自由な交渉を行い、生産計画、新工場の建設が行えるのであれば特に問題視する必要はないが、現状は合弁比率、生産計画、工場建設に至る迄中央政府の干渉を受けている。この様な事は政治体制が異なる事と経済競争力の差から生まれるもので、如何なる国も自国の産業を保護育成する必要から、大なり小なり行っている。
 程度の差こそあれ復興期の日本も保護政策を行っており、日本株式会社と非難された事もある。
 事情は理解出来るものの、これらの事と物事の考え方、文化は相手側に強要したり、政治手段、外交手段として利用すべきではない。

 靖国参拝が首脳会談の障害とされるのは中国側の都合であり、中国側が我国の考え方を強要すべきではない。日本は中国から過去多くの事を学び、不幸な時期も有ったが、日本には日本の文化、歴史があり、隷属するが如く自らの考え方を曲げて迄首脳会談を行う必要は無い。
 双方が理解しあう事は大切だが、他国の首脳の言動に干渉し会談を行わないのであれば、会談を行ったにしても非難の応酬に終始するだろう。
 本来の会談は双方が胸襟を開いて話してこそ、双方の都合や考え方が理解出来、その中から色々な解決方法を模索出来るものだ。
 会談も行わず、表敬すらキャンセルする状態が好ましいとは思わないが、条件を満たせば会談に応じると言う事であれば、お願いしてまで会談する必要は感じない。
 年代によって受け取り方は異なるだろうが、靖国問題は日本国内の問題であり、この事を常に問題にするのであれば、永久に首脳会談は行われないだろう。
 若し日本が、現中国の国歌は八路軍の行軍時に生まれた軍歌であり、軍歌を国歌としている軍国主義の国歌だから中国が軍歌を国歌としている限り会談は行わないと言った場合、どの様な回答があるだろうか?