破産回避の方法がひとつある。

日本の指導者は政官財の指導者の中枢はこれを念頭においているだろう。
戦争である。これは特需を生むことになっている。

事実、先の大戦では、戦争途中までは、莫大な利益が大手財閥に転がった。数
字はあげられるが、すでに幾度も歴史的にでているから省略する。
天皇家の場合、戦争が終わって一番資産が増えていた。事実である。

戦争は、負けたので、日本に財産税が施行された。
一般民衆の金持ちは財産を奪われたが、もし、負けていなければ財閥はもとよ
り日本は息を吹き返していた。破産回避の切り札は間違いなく「勝てる戦争」
にあるらしい。これは切り札になると見られている。改憲推進と、破産危機の
の見事なまでの同期は、戦争を切り札にしようとする政官財の目論見がでてい
るが、カムフラージュしているのである。

昨今の改憲願望、軍の創設願望、集団的自衛権願望の主たる目的は、当然、破
産回避の「勝てる戦争」に勝利し、国家破綻を逆転ホームランで持ち直す設計
図である。これは、先の大戦でも同じ。破綻経済回避の歴史的処方箋である。
負ければ一巻の終わり、それでも勝負に出る。日本、ドイツらは敗れたわけ
だ。

谷村なんか、好景気が15年から20年続けば持ち直すなんてのんきなこといって
るが、本音は、「勝てる戦争」を敢行して勝利することで、一気に破産脱出を
もくろんでいるのだろう。だって、バブル時でさえ税収は60兆円しかなかっ
た。日本は税収90兆円必要。とても足りない。景気など回復しても、もはや
ておくれ。税収で財政は回復はできない。知らないはずはない。テレビにして
も、新聞にしても、政党にしても、官僚も、財界も、知らないはずはないの
だ。でも、言わない。景気回復と年金と郵政民営化しか語らない。

切り札の「勝てる戦争」で、脱出。日本の政官財の本音である。マスコミはこ
れをカムフラージュする。正義の国防論ばかり。マスコミよ、なぜ正直に国民
に伝えないのだ。「政官財」の本音は違う。社民党も共産党も何も言わない。
労働組合も何も言わない。国家的大政翼賛会。つまり大政翼賛会は二重構造に
なっている。自分で知らないうちに組み込まれている。

これが、現日本軍国主義である。
一般国民までが取り込まれてしまっている大政翼賛会国家の現日本軍国主義。
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だが、谷村よ、戦争が特需を生む時代はもう終わったのだ。
戦争はあまりにも近代兵器化して、兵器産業はじめ軍の物資は超ハイテクの特
殊な一部の企業しか恩恵を受けなくなった今の時代には、一部の閉じた企業
にしか起こらない。国民総生産=投資+消費は、((多数の国民総生産)+(一
部の国民総生産))という図式でしか実現しない。極度に資本と、技術が集中
した今の時代の戦争は、人海戦術の前近代的な戦争の時代と違う。鉄砲の弾を
町工場で作ってた時代ではないんだよね。イラク戦争見てもわかるとおり、戦
争で儲かる企業なんて、ネオコン一派の一部の政商会社だけ。

戦争で起死回生の国家的特需が起こって破産回避できるなどと思ってるのは時
代錯誤もはなはだしい。イラク戦争でアメリカはますます危機的状況だ。日本
もますます危機的状況だ。潤ってはいない。
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「勝てる戦争」で危機脱出のおろかな図式は、捨てなければならない。
アメリカと一緒に戦争すれば、「勝てる戦争」ができて、特需が起こるなどと
いう誤った考えは捨てなければ国が滅びる。

アメリカは、「次はイラン」をはっきりとターゲットにしたようだね。
これら一連の戦争をもってしても、もう、現資本主義は特需で回復はできな
い。つまり、現資本主義は間違いなく終焉をする。国家財政破綻の連鎖破綻を
避けられない。
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「勝てる戦争」で、特需が起こると思っている人は、戦争したいとは言わな
い。国防、国際貢献のために、集団的自衛権をみとめて米軍と戦う軍隊が必要
だという。これが、「勝てる戦争」で「日本の財政破綻を特需で回避する逆転
ホームラン」という現日本軍国主義の考え方です。

そして、日本はそれでも破綻する。破綻後のビジョンを急がねばならない。