国旗、国歌は厳然と存在する。
 此れは思想、信条以前のものである。
 
 地裁の判決は個人の思想、信条についての解釈とすれば非難するに当たらないが、規律、規定遵守の側面からみれば、明らかに服務規程違反を見逃している。
 裁判の争点が、思想、信条であれば問題とする必要は感じない。 雇用者、即ち東京都が都の教師として相応しく無いとして、服務規定違反で原告を解雇すれば事足りる。
 
 学校教育、特に初等、中等教育に於いては規則の遵守を確実に行うべきで、高等教育に於いても学校教育に於いて、教える側の思想、信条を披瀝する行為は慎むべきである。学校は思想教育の場では無い。
 この意味に於いて控訴は当然であるし、この様な判決が認められるべきでは無い。少なくとも裁判所や官公庁に掲げてある日章旗は○○株式会社の社旗でも労働安全旗でも無いだろう。 国旗の持つ意味、国歌の持つ意味をもう少し真剣に検討されるべきだったと思う。  
 如何にアメリカが自由な国であっても、国家に対する忠誠は求められるし、国旗の大切さ等は徹底的に教育される。

 国旗、国歌は自然に浸透しているとの投稿があったが、果たしてそうだろうか? 
 君が代を正確に歌える子供がどれだけいるだろうか? 自分は我が子の世代が日本のテ-マ曲で聞いたことがあると答えた時の衝撃は未だに忘れられない。
 決して自然に浸透すると迄は言えないのではないだろうか?

 日本は数少ない立憲君主制の国家であり、国歌の意味は正にこの国が未来永劫存続する事を歌っている。又世界で唯一の皇帝がいる国でもある。(辞書を引けば判る)
 敗戦以降この様な教育は行われなくなり、自分も学校で正式に教わった世代では無いが、学校行事では必ず国家斉唱があり、必然的に歌詞の意味を教わった。 昭和40年代後半からは国歌斉唱、国旗掲揚も少なくなった。
 自然に身につき、浸透する環境にあるだろうか?

 自らの国の歴史を学び、自らの国を大切に思う心は養われるべきで、自らを大切にしてこそ相手の大切さが分かると思う。
 我々は企業戦士と言われた時代だが、投稿された方は従軍の経験があると思う。 世代と中身こそ違え異国の空での日章旗を感慨を持って眺めたのではなかろうか?