政治詩;日本型恐竜・金融機関の手口
不景気でも巨大金融機関は太りに太るのだ。
景気がよくなれば、
三顧の礼で人の土地に札束持参で融資を押し付け
景気が悪くなれば、
サラ金の汚れた手をかき集めて、裏で貧乏人に金をばら撒く。
命と引きかえに搾り取れば、ないはずの金も湧いてくる。
あたり前だ、借金地獄に陥った者は隣の金貸しから金を借りる。
その金貸しもこの金貸しも芋づる式につながっている。
最後は、巨大な金融機関という芋につながっている。
一度貸せば、何倍にも需要が膨らんで
芋の栄養となってどん尻の巨大な芋の胃袋に吸い込まれていく。
芋は巨大化の進化を繰り返し、より大きな芋をより大きな芋が
呑み込んでいく。
もはや人民の血と肉は、泥にまみれようと、汚水にまみれようと
貪欲にして巨大な芋に吸い取られていく。
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資本主義、それはかつて、
神から授かった王権で恐竜にまで肥大化した王を打ち倒す、エネルギー源で
あった。
資本主義、かつてそれは、
王を倒すことで、人間が神を超えた大事件の恐るべきエネルギー源であった。
恐竜を撃ち殺したダビデであった。
人間は、資本主義によって自由を獲得したのだ、私的所有物を持つよろこびに
歓喜したのだ。
だが、絶対王政なる恐竜が滅び、資本主義自らが恐竜を生み出してしまった。
「金だ、金こそ、金があれば、
王をこえ、人間を越え、神をも越え、
時間を越え、世紀を越え、生死を越えて
君臨できるのだ、
金こそが資本主義の真髄なのだ。」
恐竜は、金の運動で回転しながら、世界を席捲し食いつくす勢いだ。
マネーとはなにかを恐竜は知ったのだ。
マネーとは、血の入れ物にほかならないのだ。
血を満載したトロッコこそがマネーの本質なのだ。
愚かな者は、金貨や札束や石油やダイヤモンドをマネーだと思い込んでいる。
そうではない、そんなものは、マネーの虚光にすぎない。
マネーとは、抵抗する力を奪い、抵抗する意志をも奪い、
魂を売り飛ばし、人間が、人間である尊厳を吐き出して捨て去るたびに膨らん
でくる、トロッコの中の人間の血と肉の代名詞にすぎない。
血が増えれば増えるほど、
マネーがこの世に現れてくるのだ。
マネーを奪うには、人間を痛めつけ、人間を人間でなくすシステムが不可欠
だ。そのシステムさえ維持できれば、人間の血が、肉が、トロッコにのって
マネーに化けて運ばれてくる。
ヒットラーはホロコーストをした。
ソ連の特権階級は強制収容所の膨大な血と肉を欲しいままにした。
我が大日本帝国をみよ、国内にあってはもはや貧乏人から血も出ないまでに搾
り取り、アジアめがけて血と肉を追っていった。
合衆国をみよ、原爆二つにベトナムにアフガンにイラクに、血のにおいが消え
ることなく立ち上っている。
血と肉を飲み込むたびに恐竜は肥大化していったのだ。
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先物取引で勝てば、苦しむ人間の血の代償としてマネーが転がり込む、
先物取引で敗れても心配するな、戦争がある。
戦車だ、ミサイルだ、銃だ、爆弾だ、打ち砕け、国ごと、国民ごと抹殺しろ、
そうすれば、たちまち、損など吹き飛んでしまう。戦うマネーは間抜けな三等
国からかき集めろ。
マネーはいつの時代も、人間の血と肉片の代名詞だ。
失った血は、血を奪うことで帳尻があう。
大地を血の海に変えろ。
戦争だ、生きてる値打ちのない人間など生かしておくな、すべての無駄な人間
は、血と肉片に換えろ。
テレビだ、新聞だ、性の奴隷、性の豚、エロのネズミでこの世を満たせ、
生きる値打ちのない人間で、血と肉の宝庫を築け。
エロと間抜けなタレントを担ぎ出し、おろかで間抜けな、人間でない人間に仕
立てて牧畜にしなければなららぬ。
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貧しき者に、銀行は金を貸さない?
そんなことはない、裏からサラ金に金を渡し、薄汚れた手で芋づる式に貧しき
ものの血と肉を吸い上げている。
もう吸い上げる速度がでそうもない?
ならば、戦車を引け、ミサイルを撃て、血と肉をつぶせばいつの時代もトロッ
コに乗って、金よりも美しい「マネーの原型」が運ばれてくる。
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Fumimaro mailto:nonomura_f@hotmail.co.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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