当然と言えば当然だが、多くの報道が参議院選挙の結果を予測している。
 其の記事には、正確に調査分析したものから、読者に媚びた記事を記載したものも存在する。
 政権政党が惨敗すれば、確かに格好の材料と言える。
 しかし、共産党、社民党を除けば政党の生い立ち、政見に大きな変わりは無い。
 自由党時代からの変遷を見ると、同じ穴から生まれた狢である事には変わりは無い様だ。
 そして、有力野党民主党は、自民党主流派から追われた者で構成され、国民新党は本心は自民党員でありながら、決意を持って郵政民営化反対をした議員でなっている。
 即ち議員の質や考え方は大きくは異なってはいないと言える。十数議席の本来の革新野党と翼賛政党との戦いの上に各政党の主権争いの構図が見える。
 即ち、自民党が議席を大きく減少させても、政治が大きく変わる事はない。
 そんな、選挙に早朝から投票終了迄拘束されるのも辛いが、この度の選挙は本来問われるべき主義主張が薄れ、年金の不始末の追及に終始している。 それでも、選挙は選挙なのだろうが、報道の影響で大切な事が霞んでしまっている。
 売れる記事、見られる報道に特化して行くと、多くの国民は常に烏合の衆と化してしまう。 困った現象だ。