「ぼくにょう」は何故「にょう」
竹野@新潟工科大 です。
子供みたいな質問なので FAQ かもしれませんが、一応聞いてみます。
ふと思ったのですが「ぼくにょう(攵)」ってなんで「にょう」なんでし
ょう。いくつかの国語辞典で「にょう(繞)」を見たのですが、
漢字構成部分の名称で、左から下の部分につく
といった説明が一般的なようでした。その説明は「そうにょう」や「え
んにょう」なら納得しますが、「ぼくにょう」は本当にそれで良いのか
なと感じました。
漢和辞典を見ると、漢字の下の部分になることはあるようですが、それ
は「にょう」っていうより「あし」と言う方が良いんじゃないのでしょ
うか。
実は上の疑問は、元々私の「処」という字の書き方が悪い (普段書いて
いる「処」は「夊」と「几」が横に並んでいて「すいにょう」が「にょ
う」でなく「へん」みたいになってる) と指摘されたことによります。
「処」を漢和辞典で調べてみると、字の成り立ちは「夊」と「几」が横
に並んでいて、「几」に寄りかかって (あるいは座って)「夊」(あるく)
を休める、といったことになっているようなので「夊」と「几」が横に
並んでいてもまあ言い訳はできるかなと思ったのですがですが、「処」
の部首は実際には「几」で、「すいにょう(夊)」の所には「にょう」と
しての「すいにょう」の漢字が載っていない漢和辞典が多いのに気がつ
きました。
よく調べてみると「あし (なつあし)」か「かしら (ふゆがしら)」とし
ての使われ方がほとんどで (元々は「夂」と「夊」は別物のよう)、「に
ょう」として使われるのは大抵の漢和辞典では「処」(と「處」) だけし
か載っていません。これで何でわざわざ「すいにょう」と言うのだろう
か、というのが最初の疑問でした。
なお、新・小学校学習指導要領準拠、とうたっている小学生向けの漢字
の本には、「攵」は「ぼくにょう」とは書かれておらず「のぶん」と書
かれていますし、「夂」も「すいにょう」とは書かれておらず「なつあ
し」と書かれています。
色々書き散らしてしまいましたが、まとめますと私の疑問は
1) 「ぼくにょう」は何故「にょう」か
2) 「すいにょう」は何故「にょう」か (「にょう」の例は「処」がある
にはあるが、「処」の部首は「几」なので「すいにょう」という言葉
はさほど必要ないのでは)
3) 現在の小学生には「ぼくにょう」「すいにょう」という名称は教えな
くなったのか
といった感じです。色々調べてみたのですがよくわかりませんでした。
何かご存知の方、よろしくお願い致します。
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竹野茂治 〒945-1195 新潟工科大学 情報電子工学科
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