新城@筑波大学です。こんにちは。

前川喜平前文部科学省事務次官が、歌舞伎町の出会い系バーに出入りしたという
話があります。もっぱら、公安警察が高級官僚を監視していたのではないかとい
うなっています。問題はどうやって監視していたかです。スノーデンの言う、
Collect it all が働いたのではないかという話が出てきました。

    https://www.youtube.com/watch?v=Wv7KSNmXTlc&list=PLtvuS8Y1umY9JALXJZQ_DSCcmxwaT4SOy
    「加計学園」があぶり出す監視社会の闇 - 山田厚史の闇と死角 
    デモクラシータイムス 2017/05/31 に公開

上のビデオで、次の本が紹介されています。

    小笠原みどり、"スノーデン、監視社会の恐怖を語る 独占インタビュー全記録",
    毎日新聞出版, 2016年12月, ISBN 978-4-620-32410-4

この本で、歌舞伎町全体に監視カメラ(防犯カメラともいうけど、本当は犯行は
防げない)が設置された話が出てきます。これが、collect it all されて、全部
保存されていて、公安警察が前川次官(当時)の弱みが無いか調べる時に使われた
のではないかという見方が、上の Youtube のビデオで提示されていました。確か
に充分ありえる話だと思いました。

collect it all されていたデータを、後から顔認識技術で解析すれば良いなら、
公安警察も楽です。「尾行」のような面倒なことはしなくても良いわけです。

以前から思っていたのですが、テレビCMで、「監視カメラの映像を顔認識で解析
できます」と言っているものがありますが、何を考えてあんなCM流しているので
しょうね。それで、商品が売れたり、会社のイメージが上がると思っているので
しょうか。監視社会の片棒を担いで。

collect it all は、怖いというのは、なんとなくは理解していたつもりですが、
歌舞伎町監視カメラとか、山手線車両監視カメラの事例に当てはめて考えると、
今までの理解が甘かった感じがしました。

\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 システム情報系     \\