Re: 非アリストテレス的論理学
SEO Shirou <sessha@myself.com> wrote in message news:<3f7e46d2_1@127.0.0.1>...
>
> カントは形式論理学としては、伝統的論理学をそのまま認め、アリストテレスによっ
> て完成されたと考えましたが、そう考えたのであってこれそう取り決めたのであっ
> て、べつに、絶対的見地において正しいと判断してるわけではないと思います。カ
> ントは形式論理学とは別に、先見的論理学を加えてますね。
#“*先見*的論理学”ではなくて、“*先験*的論理学(transzendental Logik)”!
Kantの馬鹿は、アリストテレス流の論理学を「完全に誤解」し、論理学とは殆んど
何の関係も無い「認識論的ガラクタ」を“先験的論理学”と称して喧伝し、後世に
恥を晒しています。
Kantと同時代にあって、Kantのそのような認識を痛烈に批判した碩学が、隣国:
オーストリアにいた。 その人の名を Bernhard Bolzano と言う。
彼は、自国:オーストリア・ハンガリー帝国(ハプスブルグ王朝)の軍国主義的政策
を批判したが為に、大学(プラハ大学)の教授の職を追われ、その著書は、すべて、
発禁処分とされた。 彼の論理学・数学上の業績は、今日、高く評価されていること
は知る人ぞ知る。 一方、彼に弾圧でもって臨んだハプスブルグ王朝は滅亡して、
今は無い。
> 論理学という言葉は、もともとはロゴスの学です
“ロゴスの学”などと「誤解」するようになったのは、西欧中世からのことであって、
アリストテレス本人は、そのようには考えてはおらず、アナリティケー(分析学)と
呼んで、諸学を志す者が、真っ先に学んでおくべき学問と規定していました。
> ヘーゲルの論理学はこうしたものではないでしょうか。
“イカレHege”は“馬鹿Kant”よりも、更に一段と、アリストテレス流の論理学を誤解
しており、現代の大半の論理学者の嘲笑の的になっています。 ヽ(^。^)ノ
> アリストテレスの論理学を越えるということは、
> 近代科学という側面からかんがえれば、二値的な論理から近代科学が提起する
> 多値的(=非アリストテレス的)論理への転換と考えれば、よいのではないでしょう
> か。
多値的論理(ないしは“様相論理”)も、アリストテレスが「先駆者」です。
現代的観点から見て、アリストテレス流の論理学に欠けていたものは
1)仮言命題に対しての分析が全く見られないこと
と
2)全称記号などを欠いていて、記号的処理がつたないこと
などでしょう。
M_SHIRAISHI @ The_New_York_Academy_of_Sciences
http://www.apionet.or.jp/~eurms/Ronri_Kaikaku.html
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