X-No-Archive: Yes

自衛隊員はイラクにおいて相手が水平に構えたら撃って良いと言われていると新聞
に報道されていた。

水平にいきなりなるわけでもあるまい。垂直に持っていた銃を水平にするまで運動
は継続している。数々の殺害が起こるだろう。日本の軍隊が海外でその国の人を撃
ち殺す可能性はきわめて高い。イラクの国民感情は反日に火がつくだろう。これさ
え小泉首相は国益だという。根拠は日米同盟であり、その当然の責務だという。憲
法前文は侵略戦争の反省を表明したものだが、曲解で逆に海外派兵が前文の要求だ
と言い放つ小泉首相。日米同盟を強引に結び、今度はそれを既成事実として海外で
殺戮に加わり、国益だ日米同盟だといい、ありとあらゆる屁理屈をくっつけている
小泉首相。

これが本当に憲法に合致してるのだろうか。小泉首相が一政治家としての立場な
ら、反憲法行為であろうと政治信条として謳えばよい。しかし、首相という行政府
の長なのだ。国家機関である行政府の長が、違憲の確信的政策をしてよいはずがな
いではないか。もし、したいなら改憲してからやるべきではないのか。当然だろ
う。実定法に反し、自然法論にも反し、国家統治論という憲法判断を迂回する立場
さえも口にせず、いうことは軍事同盟遵守のみ。

80%の国民が納得してないのに、強弁を繰り返す。かつてここまでとち狂った首
相がいただろうか。中曽根首相でさえ、憲法遵守の立場を首相になったら守った。
小泉首相、行政府の長なら憲法を守らねばならない。行政府の長が憲法に敵対する
なら、「法は事実である」とする立場においては無論、「法は規範である」とする
立場でも首相の資格はない。君はかつての軍国日本にさえなかった横紙破りをして
いる。日本国民はかつてないファズムの渦中にいることは確かだ。