W(double) #33
真木子です。
怪物くんの説教タイムに、キミは通りすがりの仮面ライダーかとつっこんでい
るこの頃(笑)
第33話「Yの悲劇/きのうを探す女」
配色はヒートトリガー。
脚本は初登場の中島かずき。
ゲストヒロインはマジレッドの彼女って、全然気づきませんでした。
西山社長はジークの中の人で、部下の野田はバイクスタント担当のタケシレー
シングの人。こういう人たちは名前を見ただけで判るのにな。
○鳴海探偵事務所
ある日の午後3時前。
「きのうを捜してほしいんです。昨日から見つからなくて」
“きのう”は猫。ほけーっと崩れていた翔太郎、珍しくやる気満々に。
「これはただの猫じゃない。猫の形をした、大切な思い出なんだ」
依頼人の女性は、困ったことがあれば鳴海探偵事務所に行けと、知り合いから
言われていたという。
さんざん気取って引き受け、出かける翔太郎。
「興味深いねえ。翔太郎のタイプは、ああいう女性か」
「なにーっ。色気づいたか、あのハーフボイルド」
もしやタダ働き、と追いかける亜樹子。
○屋上テラス
超常犯罪捜査課の面々が、西山不動産の若社長を訪ねる。
社員の平林武史は、何かに引っ張られるように道に飛び出し、車にはねられた。
もう1人の野田は、スピードを上げて一直線に車で民家に飛び込んだ。
「2人とも共通の痣がある。普通じゃできない痣だ」
砂時計みたいな8の字マーク。痣というより、どう見ても印字ですが。
昨日の今頃何をしていたかと西山に訊くと、自宅のプールで泳いでいたと言う。
3時になった瞬間、西山は踊るように服を脱いで走りだした。異変に気づいた
照井が、飛び降りる西山を間一髪で掴まえる。逆さ吊りのまま泳ごうとしてい
る西山にも、8のマーク。
○風都ホール前
依頼人は不破夕子、この街に来たばかり。風都ホールのあたりで猫を見失った
という。
明日開催予定の園咲冴子の講演会ポスターを見つめる夕子。
そこに描かれた“ふうとくん”の絵に、霧彦のことを思い出した翔太郎が、キ
ーホルダーを取り出す。
「この街を、とても愛していた男がデザインしたんです」
「……」
猫は見つからない。奥の手だと言って、猫の真似を始める翔太郎。
「いいか、おやっさんは言ってたぜ。相手を捜すときは、まず相手の気持ちに
なれ。それが、探偵の鉄則だとな。ニャ〜オ」
夕子もニャ〜オ!
「可能性は全部試してみる。そういう考え方、あたし好きです(^^)」
2人で猫ごっこしてじゃれているうち、何か見つけた夕子が走っていく。直後、
亜樹子が屋上にドーパント発見。
○園咲邸
脅迫状を持って駆け込む若菜だが、冴子と井坂は平然。
「敵はすべて排除する。それが冴子君のやり方、ですな」
わざわざウェザーの力で火をつけて脅迫状を燃やす井坂。
「そのとおりですわ。若菜、あなたも覚えておきなさい」
部屋を出た若菜、前回のことを思い返す。
「お父様は私にだけあの光景を見せた。なぜ」
○風都ホール屋上
駆けつけた翔太郎を見て、飛び降りるドーパント。
「フィリップ!」
「猫捜しの次はドーパントか。慌ただしいな」
変身。ホワイトボードには“恋愛”とか書いてますな(笑)
飛び降りてドーパントを追うダブル。攻撃にヒートメタルで対抗。
建物内に入っていくドーパント。今日は休館日でホールは無人。戦ううち、ド
ーパントが投げた8の字がダブルに直撃。
「今の攻撃は!?」「効いちゃいねえよ」
サイクロンジョーカーに戻り、演壇のドーパントにジョーカーエクストリーム。
ネーミングがかぶってますがな。
ドーパントは必殺技をかわして逃げていく。
結局ドーパントには逃げられたが、夕子は猫を発見。
「翔太郎さんのおかげで、全部うまくいきました!」
これで明日が楽しみと言って、去っていく。
○翌日、園咲邸
心配する若菜に、そんな弱気じゃ仕事を任せられないと言う冴子。
○事務所
呆けている翔太郎。
「はなから左に期待はしていない。借りたいのはフィリップの頭脳だけだ」
照井の発言には少し反応。
フィリップは亜樹子の淹れたコーヒーを褒めている。
「飲めないことはないな」
これまた失礼な発言をしておいて、照井は西山社長たちの件の説明を続ける。
3人はいずれも風都南地区の地上げに関わっていた。一命は取り留めているが、
昏睡状態。そして全員に8の字の痣。
○ホール
登場した冴子、「園咲です」の一言だけで挨拶もなく本題へ。
若菜は舞台袖で見回している。
3時直前、ホールの外に夕子の姿が。
「さあ、始めましょうか、左翔太郎君」
『イエスタデイ』
時計モチーフのドーパントに変身。
○事務所
3時になった瞬間、翔太郎がおかしくなった。照井を夕子役にして、昨日の言
動を繰り返す。
照井は怒りだし、亜樹子は出かける翔太郎を追いかけ、フィリップはこれを手
掛かりに検索開始。
メモリをイエスタデイと特定。“きのう”の連想から再検索。
イエスタデイは、他人の記憶を操作することができる。刻印が発動すると、自
分の意思はなくなり、24時間前の記憶の通りに行動する。
事件前日、平林武史は犬の散歩をしていた。野田健一は高速道路をドライブ。
西山英輔は自宅のプールに飛び込んだ。
「じゃあ左も!」
「ああ」 のんきだな、フィリップ……
○ホール前
翔太郎を止めようとしている亜樹子に、フィリップが電話で説明。
8の字の痣がイエスタデイの刻印。昨日の戦いで翔太郎の胸に打ち込まれた。
刻印が発動して24時間経つと、記憶のリロードが終わり、昏睡状態になる。
翔太郎はそのまま昨日の行動をなぞり、ホールの屋上へ。変身したつもりで飛
び降りる。
仕方なくフィリップも応じて変身。そのままダブルは戦っているつもり。
「だめだ、翔太郎に押されて、うまくコントロールできない」
ホール内は講演会の最中。1時間以上話し続けていたのか、冴子さん。
「その中心が風都であり、その風都を支えるのが、我がディガル・コーポレー
ションです。これまでにない画期的な手法を開発しようと――」それがガイア
メモリですか?
ダブル乱入。逃げ出す観衆。
駆け寄る若菜を押しのけた冴子、なるほど、と静観。
照井が駆けつけ、アクセルに変身。
「園咲冴子の暗殺がドーパントの狙いか!」
演壇から動かない冴子に、ジョーカーエクストリームが迫る。スチームで横に
弾き飛ばすアクセル。
「照井竜! 僕に考えがある。ダブルを外に」
バイクになったアクセルがダブルごと壁をぶち抜き外へ。
鳥さんが来てエクストリーム。意識が戻る翔太郎。
「イエスタデイの刻印に、エクストリームのパワーを集中して無力化した」
そこにドーパント登場。攻撃すると、さっさと逃げようとする。
「逃げても無駄だ! 君の正体は判っている」
変身解除するドーパント。
「夕子さん!」
「いや、違う。彼女の本当の名前は、須藤雪絵。須藤霧彦の妹だ」“霧”に
“雪”ですか。他に陽介とか雨美とか?
霧彦が愛用していたスカーフを見せる雪絵。復讐かと訊かれ、バカバカしいと
笑う。
「確かに兄さんはミュージアムに始末された。でもそれは彼が必要じゃなくな
ったから。私は兄さんみたいなへまはしないわ」
イエスタデイに変身。
「この力で、私はミュージアムの幹部になるの!」
盾で攻撃を防ぎながら、いっときためらったダブル、メモリ4本をセット。
「「ビッカー・チャージ・ブレイク!」」
突進して剣を振り上げる。直前に変身解除する雪絵――
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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★
小路 真木子(SHOJI Makiko) shoji@kyoto-econ.ac.jp
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