Sin'ya <ksinya@quartz.ocn.ne.jp> writes:

>   先住民と後からきた人とが平等に生活する社会を作っていくというのも選択
> 肢としてあると思います。(鈴木氏への返答で述べたように、イスラエルにつ
> いても同様。)

で、その選択肢を選ぶまでの時間を、日本には与えないのは何故でしょう。

>   先住民を殺したり追いはらう時代は、第二次大戦の頃にはすでに終っていて、

やれるだけの事をやり尽くしてしまっていたわけですね。

>   上に「名実的にも」とあることから、実質は独立国でなかったとお考えなの
> ですよね。

とりあえず傀儡政権でしたからね。
下手にアメリカに盾突きさえしなければ、いずれ実質的に独立国になったであろ
う事は疑いないと考えていますが。

>   すくなくとも、当時のアメリカは、侵略した地域の広大な一部を放棄する方
> 向へと進んでいたように見えますが、旧日本は、逆ですよね。

侵略してうまみのある所はほぼやり尽くしましたし、列強間で奪い合うのにも飽
いて、そこに安定かつ従順な政権を立てて交易による利益を得る方が経済効率上
も有利だと考え始めたわけですね。
オランダあたりは、大戦後に再度インドネシアを植民地化しようとして攻めて来
たようですが。

>   旧日本やドイツのような強力な侵略者が現実に世界で多くの非人道的行為を
> 行っていたのなら、それをやめさせるのが最優先です。

兼松さんがファンタジーを感じるのはご自由ですが、べつにアメリカは「侵略や
非人道的行為をやめさせる」目的で戦争した訳じゃないでしょう。建前はともか
く。

> 過去に侵略を完成させ
> た列強による侵略をやめさせるのも必要ですが、非人道的な行為の量が桁違い
> なので、優先度は低いと考えます。

ずいぶんと‘過去’の侵略には理解があるのですね。非人道的行為の累積ではそ
れこそ桁違いなのに。

ところで、2004年から見れば日本やドイツの侵略だって「過去」ですが、なんで
それらだけは「現在」であるかの如く口を極めて罵る一方で、米英仏蘭西…の侵
略は「過去」でもう全然オッケー、なのでしょうか??
「落ち着いていた」「平等な社会を目指していた」と妙に称賛される第二次大戦
の頃でも、植民地に現地民も通える学校を作ったり産業インフラの整備をしたり
していたのは日本くらいなものでしたけれど。