kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) wrote in message news:<3988779news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp>...
> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
> 
> In article <bh05rd$h2j$1@cobalt01.janis.or.jp>, "大島 敬行" <ooshima@janis.or.jp> writes
> > > 従って、現代に沿うよう見直す必要があります。
> > > 特に9条第2項は改正し、正々堂々と防衛軍を持つべきです。
> > 持ってどうする?
> 
> 少なくとも、「どうどうと憲法を守らない国」と思われるよりかは
> ましかも....
> 
> > そんなに戦争がしたいのかい?
> > 軍隊を持つっていうのは、戦争をするのを前提とする事なのだよ。
> 
> 防衛するのはいいんだけど、国の枠組でやっちゃうと、やっぱり憲
> 法違反だと思う。防衛自体も戦争には違いないんだから、憲法を守
> るんだったら、国以外の枠組でやらないとだめですね。やっぱり国
> 連ベースがいいと思う。


お言葉ですがその考えには反対です。このような自国を守るという行為
は良いか悪いかと言うようなことではなく極めて本質的なことなのです。
諸国の公正と信義を信頼して…とかいう考え自体がおかしいのです。諸
国がどうあろうと日本国が存在を維持したいのであれば当然に自国を守
っていかなければならないわけで、その姿勢は諸国との関係がその時々
でどうあろうと常に変わりはないのです。

まあ、言ってみれば国際社会は人間社会であり自国民と他国民が同一で
はないと言うこと自体から導かれることです。それは同じ国民の中にあ
っても一人一人は他人から自己を守らなければならないことと全く同じ
なのです。アメリカ人は拳銃を持つが日本人は拳銃を放棄して警察権力
に多くを委譲していますが全くは委譲できない事と同じですね。そもそ
もその他人の影響を受けてとか他人に頼んでとかこそを出来るだけ無く
していかなければなりません。

従いまして、憲法、特に前文は「その気持ちを出来るだけ持とう」と言
う趣旨のものでしかなく勿論現実的な裁判規範なんかではない。考え方
としても諸国の公正と信義を信頼することとそれが防衛に繋がることと
の間には必ずしも理論的な脈絡などない。ただそういう願望を持ちたい
と言う勝手な日本国憲法の言葉が有るのみ。これこそがまさに言葉の
一人歩きなのです。

> 
> 国連に、十分な人員と軍備を提供して、そのほとんどを防衛に廻せ
> ば良いわけですよね。そうすれば、いちいち「自衛隊派遣」みたい
> なことしないですむし。その替わりに拒否権ぐらいもらおう。

だめです。その考え方は日本国自由党の考えと一部似ていますが国連は
日本人と同一ではありません。必ず矛盾が出ます。そもそも何故防衛し
なければならないかの本質からずれます。国連の構成員の力関係などの
影響をたぶんに受けるでしょう。この影響が国際コンセンサスと同じだ
と常に言えるのならば必ずしも本質から導き出す必要はあまりないかも
しれません。が、実際はそうはいかないのです。ですから原則に帰って
他国がどうであろうとそれとは無関係に主権国日本を運営していく限り
当然必要なことと考えるべきなのです。

莫大な出費が懸かるとか言う理由で軍隊を持つことを断念する考えが有
る。しかし国家を運営するとはお金の懸かることです。アブラムシの経
験を経た日本国民がこの当たり前のことをしばし忘れているに過ぎませ
ん。常に矛盾を含んだ存在に甘んじるこれまでの日本の姿勢は奇妙なこ
とに他国から不利益扱いされる場面がちらほら出てきています。これは
きわめて奇妙な現象ではありますまいか。なぜなら日本は軍隊を持たな
いことでこれまでもずっと危険にさらされる不利益を受けてきたのにこ
れは考慮されない場合が多々有るということを意味しているからです。
こんな損する構えを何故日本国が取らなきゃならないのか?!!

この当たり前のことが分からない現代日本国民は狂っているとしか言い
ようがない。最後に一言。

     <軍隊は戦争をしないために在る>


--
KENTAROU