橋本元首相は30日、衆院政治倫理審査会(小里貞利会長)で日本歯科
医師連盟(日歯連)から自民党旧橋本派への1億円献金隠し事件につい
て弁明した。橋本氏はこれまで、日歯連の前会長、臼田貞夫被告との会
食も、1億円の小切手を受け取ったことも「記憶にない」と説明してき
たが、この日は当時の記録などから「事実だと思う」と認めた。ただ、
政治資金収支報告書への不記載については関与を全面否定。議員辞職の
求めにも、「それぞれの責任の取り方がある」として応じない考えを明
確にした。 

審査会は「非公開」で行われ、報道陣の傍聴は認められなかった。橋本
氏は1億円の不記載を誰が指示したかなど、疑惑の根幹部分については
触れておらず、自らの関与を否定する元官房長官の村岡兼造被告の証言
とはすれ違いのままだ。 

野党は橋本氏の説明は真相解明には不十分だと反発しており、「疑惑は
深まった。証人喚問を必ず実現しなければならない」と不退転の構えだ。

非公開の政治倫理審査会は金権腐敗政治を隠蔽するためのおためごがし
の審議会であることが、またまた明らかになった。国民の目は節穴では
ない。このような自民党・公明党の卑劣なやり口はキット破たんするこ
とを銘記すべきだ。清潔な党公明党はどこへ行った!!

橋本元首相及びこの事件に関系する者達を即時証人喚問し、主権者の前
に事件の全貌を明らかにすることを要求する。

また、この種の癒着、腐敗を絶つためにも即時企業・団体献金の廃止を
要求する。これは諸悪の根源である。

http://www.asahi.com/politics/update/1130/004.html