この記事を書いているのが、５月下旬辺りです。昨年末終了分がターゲッ
トですから、年が変わってから書き始めて、３月に入る手前辺りでccsf に
投下するのが標準というか目安ですので、３ヶ月遅れている訳です（１季分
だ）。理由は簡単、その頃は寒かったから。あと、勤め先が再開した忙しさ
にかまけて積み録を消化しなかったので、そもそも何も書けないのと。で、
気候が良くなった今日この頃、年末終了分と年度末終了分の寸評書きを同時
進行し、合わせて年度始め開始分の消化を始めています。

＃だって６月になったら「暑いから」で手が止まるのは毎年のことだし。

今の内に溜まってる原稿を捌かないと、夏になったら夢に出てくるし。肩の
荷を軽くしとかないと。そろそろ提出日の告示が出てくる頃だし、へんしゅー
ちょーに怒られる。








おはようございます。
大和郡山のブラストマインダー、麻上 迦楼羅＠ＺＡＱ大阪です。


関西地上波限定（一部有線あり）かつ麻上の守備範囲内の作品で、１２月から
２０２１年１月にかけて終了した「テレビ用（一部は配信用）アニメーション
作品」の寸評です。
いつものようにf.r.a 公式採点方式＆公式記号方式（バカ）で採点しています。
同じ物を付点再評価・誤字脱字修正したものをＦａｎｉ通の原稿としています
が、付点はf.r.a の方がより麻上です。

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●『戦翼のシグルドリーヴァ』（毎日放送＜ＴＢＳ系＞）
　総合：３（開始時評価：３）
　ストーリー：３　ビジュアル：３　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３　ＥＤ：３　　　　　　　　　Ａ−１ Ｐｉｃｔｕｒｅｓ

#ひそまそと被る。もしくはガーリー・エアフォースと被る。もしくはコト
　ブキ飛行隊と被る。

　“立ち位置”が定まらない、「真面目」をやりたいのか「笑い」をやりた
いのか。つまりオーディンの自作自演だったということか？　釈然としない
ことが色々ある。結局、あのピラーとあの神殿は何だったんだ？
　シリアスとシリアス以外のバランス取りに腐心した様に見受けられるもの
の、「メリハリ」の付け方が今ひとつ。“素材”は悪くないんだが“シェフ
の腕”が今ひとつ。そのくせ「作り過ぎた」と言うか「積み過ぎた」と言う
か。大味と言うか。
　千葉で“ご当地モノ”で沈没した作品というとラグランジェの安房鴨川が
有名(？)ですが、本作の館山も「右へ倣え」したようで。「ピラーを倒す」
という目的で動いているのは明快ですが、その目的の「なぜ？」となると説
得力がとたんに薄くなる。プロペラ複翼機に鳥類の翼が（イメージとしてで
すが）生えるのも「ん？」となるし。

#水上機でもああやれば陸上発進できるのか、なるほど。あのアタッチメン
　トをどうやって回収するかが疑問だが。
##あの「次回予告」って、「今回既告」だよな。要るか？


●『１００万の命の上に俺は立っている』（毎日放送＜ＴＢＳ系＞）
　総合：３.５（開始時評価：３）
　ストーリー：４　ビジュアル：３　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３　ＥＤ：３　　　　　　　　　　　ＭＡＨＯ ＦＩＬＭ

#監督（羽原 久美子 氏）って、信義さんの相方さん？

　そういう設定、嫌いじゃない。転生モノにせよMMOにせよ、主人公側
が苦労する話があっても良いじゃない。
　2期があり7月スタートのアナウンスが出ているので（だから本作は分割
2期）、普段なら付点対象にしないんですが、「まとめて付点」とは考えな
かったなぁ。付点しても良いなという気になった。
　召還先での職業が明らかに変とか、人外の魔物討伐が目的じゃないとか、
一切チートじゃないとか、死んでも復活出来るor 復活出来ないの条件とか、
「そりゃそういう事もあるだろう」という設定が面白い。むしろ今までの
作品が「都合が良すぎる」んだ。「100万の命」というのが少々不明瞭だ
が、続きがあるなら待とう。正面切ってパラレルワールドの定義に挑戦し
たのはポイント高い。つまりゲームではなく、「あったかもしれない世界」
なら転生とも言い難い。でもゲームマスターが引っ張ってきたんだからゲー
ムの要素はある。人は殺してはいけない、指示を遂行できるのなら指示の
“網目”を探してくぐり抜けるのはOK……。本作といい「無能なナナ」と
いい、こういうロジックは麻上の好物。2期に期待。
　話はラス前で終わっていて（2期あるから終わりじゃないけど）、放送
上のラストはオマケなんですが、ありゃ何か意味があるんですかね。あた
しゃ「いらすとや」が大嫌いなんで真面目に見ていませんが、つまりキャ
ラだけ「いらすとや」でディフォルメして、本（脚本）は第1話そのまま
なんですな。単に視聴者サービス？

#「肉を切る」が何か琴線触った。
##転スラの2期は本作の後なんでテレコすまぬ。本作と言い転スラと言い
　「回復勇者のやり直し」と言い、最近はバンバン腕が飛ぶのね。



●『魔女の旅々』（ＫＢＳ京都＜独立Ｕ局＞）
　総合：３.５（開始時評価：３.５）
　ストーリー：３.５　ビジュアル：４　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３　ＥＤ：３　　　Challenge To Challenge　Ｃ２Ｃ

#今のロゴ：Ｃ２Ｃ　　前のロゴ：Ｃ２⊃

　発想が独創的というのはうなづけるが、それが面白さに繋がってるかと
いうと些か疑問が残る。積極的に「次回が早く観たい」とは思わなかった。
現実の小生と物語の主人公を同一視するのは大人気なく、性格の相違と言
えばそれまでですが、「他人様の所有物である（少なくとも自分の所有で
はない）得体の知れない未開封の箱を、己の興味だけで開封するか？　気
にはなっても実行せんだろ？　こいつは脳味噌子供か？（子供なんだが）」
と考える麻上は変わってますかね？一気に興が醒めた。こういうハプニン
グでしか話のきっかけを作れないのなら、筆安サンは修行が足りない。

#読んだことはないが、「ブラックなグリム童話」ってこんなんなんだろう
　な。



●『パンツじゃないから恥ずかしくないもん３期』（ＫＢＳ京都＜独立Ｕ局＞）
　総合：３（開始時評価：３）
　ストーリー：３　ビジュアル：３.５　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３.５　ＥＤ：３　　　　　　　　　 david production

#話の“前捌き”が上手かったらねぇ。

『〜3期』と書きましたが、502 も入れてです。501 のみなら2期。時系列
だと、
・501（8頭身）の1期　いわゆる「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」
・502（8頭身）の1期
・501（4頭身）の1期
・501（8頭身）の2期　ロードトゥベルリン　←　今ココ
・501（4頭身）の2期＋502（4頭身）の1期　ワールドウィッチーズ

ただ、501 の1期と2期の間に何かあるでしょー、コレ。明らかに話がブッ
千切れてる。「舞台設定と登場人物は共通で話は全く別（何だスターシステ
ムじゃねーか）」と割り切ったとして、1期よりはこっちの構成の方が好きか
な〜。坂本が長ズボン（本シリーズでは敢えて「長ズボン」と書かないと誤
解を招く）を穿いてる理由やミーナの魔力の話は是非問い詰めたいが。
　御都合主義が無かったとは言わないが、１期よりは「出来ていた」と付記
しておこう。502があるんで本作を「2期」と称するのは一考の余地はあるが、
「2期の呪縛」はそれ程感じなかった（無くはないが）。でも「もう一声！」
というのはあちこちにあるんで、“現状維持”で3とした。「“地底世界”を
攻撃すると地上にダメージを与えることが出来る」というのは面白い。おも
しろ話（いわゆるバカス）は以前からおもしろく、今回もおもしろかった。

#「そもそも話がつまらない」という訳ではない。素は面白いんだ。
#服部の立ち位置ってどこなんだろ？　ワールドウィッチーズに出てこないん
　だが。



●『おちこぼれフルーツタルト』（ＫＢＳ京都＜独立Ｕ局＞）
　総合：３（開始時評価：３）
　ストーリー：３　ビジュアル：３　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３.５　ＥＤ：３　　　　　　　　　　　　　　ｆｅｅｌ．

#The 敬一郎。いかにもfeel．

　少なくとも衣乃は落ちこぼれではなく、スタートから落ちこぼれと称する
のは些か疑問が有る。そこをスルーすれば「見よう」と言う気にはなるのだ
が、逆な意味で気になることがちと多い。でも色々工夫も多く、駄作ではな
い。久しぶりにハヤテのテイストを見た。これならもっと「遊べた」と思う
んだが、遠慮したか？敬一郎サン。東小金井に拘った理由は何だろう？



●『無能なナナ』（サンテレビ＜独立Ｕ局＞）
　総合：３.５（開始時評価：３）
　ストーリー：４　ビジュアル：３　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３　ＥＤ：３　　　　　　　　　　　　　　　　ブリッジ

#だまされた（良い意味で）。

　1話観てて、あの「能力不作動」が主人公と思った、思ってた。インデッ
クスの上條みたいに。主人公は“ヒロイン”だと思った、思ってた。あの
「意外」はなかなか強力だ。
　という例の様に、この作品は話がまあまあ面白い。何と呼べば良いのだろ
う？　推理モノ？ミステリー？　「能力」は確かに“ファンタジー”ですが、
そこに“目をつぶれ”ば、ロジックは通っている。こういう理論武装やトラッ
プや推理は麻上の好物。でも、「そこで終わり!?」はいただけない。
　それと、ラス前で啓治さん（中の人　藤原 啓治 氏）が出てきますが、と
いうことはつまり啓治さんの生前にこの作品出来てた（もしくはアテレコは
出来てた）ってことよね。啓治さん亡くなってそこそこ経つよな、何で寝か
せてた？　これもコロナ騒動の影響かえ？
　主人公が動くのと同じ勢いで「不死」も動かして良いと思うんだ、実際に
鍔迫り合いしてるんだし。主人公の「カウンター」として登場機会増やして
も問題無いと思うんだ。でもそうすると誰かひとりでも間引かないと尺があ
りません。が、間引ける話が見当たらないんで、各話ちょっとづつ摘みます
か。幸い“緩急接続”の機会が多いのが本作の特徴で、「緩」もおもしろい。
でもちと回数が多いかとも思います。一部を「急」に振り替えますか。やり
過ぎると「急」が死にますが、メリハリは充分効いているんで少々振り替え
ても大丈夫でしょう。
　で、真面目な疑問質問。「念写で未来予知」が出てくるのは4話Bです。１
話で「能力不作動」が崖から落とされる瞬間を念写しており、「自分の未来
予知は絶対」と標榜し、主人公をゆすって来ます。

何で直ぐに主人公をゆすらなかったんだ？　主人公に殺されるんだろ？

これを説明できるようなセリフや場面は、麻上が見返した限り見当たりませ
んでした。「未来予知」担当回から察するに、念写したらすぐに主人公をゆ
すって来てもおかしくないのですが、時間経過としては「時間遡行」と「不
死」と「治癒」の後にゆすって来ます。物語上は「時間遡行」が行方不明に
なった翌日にゆすってるとしても、念写した2日後以降にゆすって来た計算
になります。じゃ2日間何してたんだ？ってなりません？　「念写に不安を
覚えたので様子を見た」なら考えられるとしても、「予知は絶対」と自信満々
な「未来予知」です、「様子を見た」はあり得ません。なら答えは簡単で、
「本（脚本）の都合」。どれも「未来予知」までに必要な話で、優先順位で
「未来予知」がたまたま4話B（5話も）になっただけ。4話Bの内容を2話で
やってもそりゃ伝わらないでしょうから本（脚本）では4話Bの配置になる
んでしょうが、それは作ってる側の都合。中で動いてるキャラは「知ったこっ
ちゃない」話ですから、「知ったこっちゃある」様に本（脚本）を書く必要
があると考えますがいかがでしょう。視聴者が「あれ？」って思わないよう
な1カットでも1セリフでも挟む必要があったと考えます。本作はほぼ全体
においてロジックが整っているんですが（そこが命）、ここだけロジックが
甘いのね。「なるほどそういう理由で待ったのね」と分かる1カットでもあ
るかと思って見返しましたが、見当たりませんでした。残念。




●『くまクマ熊ベアー』（サンテレビ＜独立Ｕ局＞）
　総合：３（開始時評価：３）
　ストーリー：３　ビジュアル：３　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３　ＥＤ：３　　　　　　　　　　　　ＥＭＴスクエアード

#「そもそも」になるのですが……。

　1話2話を観ると、元々主人公がプレイしていたのはフルダイブMMORPGで、
ご褒美でクマ装備をもらって、ついでにワールドももらった。このワールドが
本作の舞台なんだが、MMOとは断ってなく、スタンドアロンの様に見える……
ということになっています。気になるのは、3話からは「行きっぱなし」なんで
すね。元のワールドは普通にログアウト出来る普通の（？）MMORPGですが、
GMにもらったワールドからリアルに戻ってくるという画が一切無いんですね。
それが「悪い」という訳ではありませんが、ダイブした先はGMがいる所詮「作
り話」です、「行きっぱなし」というのはどうも不安になる。そのGMも1回出
てきたっきりですし。主人公がクマ装備をもらった時に「アンケート」があっ
て、「リアルに大事な人はいるか」とか「大事なモノはあるか」とか「神を信
じますか」とか聞かれてるんだが、あれって「行きっぱなし」の承諾か？　恐っ
そろしい。リアルに戻って来れず、ワールドに行きっぱなしということは、即
ち転生じゃんね、それもゲームと言うモヤモヤしたものの中で。リアルの“素体”
はどぅなるんだ？　本人は良いだろうが、周りはエラいことになるぞ。リアル
はリアル、仮想は仮想で区切り付けとかないと、「死んでも教会行ったら生き
返る」なんでバカを真面目に喋り出すガキが量産されるぞ。恐っそろしい。
　トンネル掘った後の2話分が、少々迷ってるな。

#結局、この作品は何を見せたかったんだろう。
#行きっぱなしになったとして、ワールドの中で「成長」ってあるんだろうか？



●『いわかける！』（朝日放送＜テレ朝系＞）
　総合：３（開始時評価：３）
　ストーリー：３　ビジュアル：２.５　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：３.５　ＥＤ：３　　　　　　　　　　　　　　　ＢＬＡＤＥ

#目の付け所は悪くない。

　ただ、いかにスポブラが硬いとは言え布です。胸が「全く揺れない」とい
うのは明らかにおかしい。スポブラのふりをしたチェストアーマーか？
　エピソードの繋ぎ方が少々荒い所が何回かあったが、落ち物パズルと結び
つけた着眼点は良い。

#経路探索やってる時の手の動きが北斗神拳。



●『神達に拾われた男』（J:COM経由）
　総合：４（開始時評価：３）
　ストーリー：３.５　ビジュアル：３　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯP：３　ＥＤ：３　　　　　　　　　　　　　ＭＡＨＯ ＦＩＬＭ

#The 筆安。

　ほのぼの〜〜〜。MAHO FILM今期2つめ。

　題材がしょーもないと言えばしょーもない。でも話は面白い。チートと表
現すると語弊があるが、異世界転生チートが最早おもしろいと思わなくなっ
た麻上、こういう本（脚本）は大好物だ。スライムを利用した清掃・洗濯代
行業、しょーもないと言えばしょーもない w 。でもすごい着眼点だ。あのス
ライムの“核”が面白い。

#説明セリフがまんま転スラ。

−−−−−以下、f.r.a のみ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

●『体操ザムライ』（朝日放送＜テレ朝系＞）
　総合：棄権（開始時評価：棄権）
　ストーリー：棄権　ビジュアル：３　キャスト：３　楽曲：３
　個人的評点　ＯＰ：棄権　ＥＤ：３　　　　　　　　　　　　　　　ＭＡＰＰＡ

途中切り、最終回は査観。麻上の守備範囲内だが麻上には合わなかった。


＊＊＊＊＊＊敵機襲来！敵機襲来！　バルキリー隊全機スクランブル＊＊＊＊＊＊
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　karura@occn.zaq.ne.jp
アニメアールを応援しています　　　　　　　　　　　麻上 迦楼羅（竹田 貴博）
＊＊＊＊＊＊＊＊六星占術だと、私は土星人になるらしい＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊