いやーーー、「クズの本懐」、あれオッソろしいですなぁ。久々に例のアレ
を打ち上げてやろうかと思ったんですが(打ち上げたら39発目かな)、寸
評リストに入ったんで、17年春の号まで温存しておくことにします。あれ
は筆が進みそうだ。









おはようございます。


f.r.a の水の人担当で樹瑠マスター、
1期で2作品程度しか寸評書くのがやっと、
大和郡山のブラストマインダーこと、麻上@ZAQ大阪でございます。


 関西地上波限定かつ麻上の守備範囲内の作品で、12月から1月にかけて
終了した「テレビ用アニメーション作品」の寸評です。いつものように
f.r.a公式採点方式&公式記号方式(バカ)で採点しています。

#デッキ回してる作品の“数”は有るんだけど、、、こうして積録が増えて
 いくのね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
●『私がモテてどうすんだ』(サンテレビ<独立U局>)
 総合:3(開始時評価:4)
 ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:4 楽曲:3 
 個人的評点 OP:3 ED:3 ブレインズ・ベース

#ブレインズの臭いがしないなぁ・・・。

 しいて誉めるとすれば、主役に画伯、サブ・兼・「腐女子その3」に沢城
を引っ張って来れた事ぐらいですかねぇ。久しぶりに801な作品見たなぁっっっ
て感じ。
 この作品って、“たら・れば”で良いんですよね。なので、SF要素は全
く無いのですが、SFとして取り扱います。で、「収穫」としては、

・美少女相手の恋愛ハーレムゲーの男女を入れ換えた美少年恋愛ハーレム物
 が(乙女ゲーって言うの?)どんなものか大体分かった。
・腐女子が×2になるとどうなるか大体分かった。男ヲタが×2になっても
 似たようなものだが、ある意味腐女子×2の方がタチ悪い。オソロシイ。

んがしかし、、、

#そんなワケ無かろ−−−−−−−−て。

 まぁ、有明で男がエロ同人に走る様、あるいは、各地のとら屋やでじこ屋
に出没する野郎共を女に置き換えて(実際いるが)、エロ同人をBL本に置
き換えるとそんな感じかなぁという気はしますが。沢城(中の人)がチート
でムリがあるのと、

#そんな簡単に痩せられたら苦労せんわ。しかも美形化。

なんでねぇ、、、。おもしろかったかと言われるとビミョーーー、画伯のバ
カ芝居が面白いのは相変わらずなんですが。これをジーベック辺りが作ったっ
てんならまだ分かるんですが、ブレインズでこれですか? 画伯の芝居が相
変わらずなのと、それに付いて行けた沢城が地味にスゲーんですが(ある意
味配役のセンスはブレインズ)、ひねりも伏線も無いし、話が凝ってる訳で
もない。最終話を「終わらせる」気で作ったのを加味して総合3(終わって
ないんですけどね。バッドエンド?)。でもあれで、面と向かって「終わり
ましたーーー」なんて言われても、正直「は?」としか返答できないですなぁ。

#画伯の“逝ってる”芝居を倍速で見るとけっこう笑える。
#男子1人(これがプレーヤーの設定)に、多数の女子が告白してくるとい
 う、以前から有る恋愛シミュレーションゲームの「男と女を入れ換える」
 とあんな感じなんですか? なにせ、ときメモ(古!)すら知らない麻上
 ですんで、こういう手合いはよく分からん。



●『響け!ユーフォニアム2期』(朝日放送<テレ朝系>)
 総合:4(開始時評価:4)
 ストーリー:4 ビジュアル:4 キャスト:4 楽曲:4 
 個人的評点 OP:3 ED:3 京都

#今度は終わらせたな。

 1期の寸評を書いていた当時、小生は「2期に期待する」旨の感想を持っ
てそういう寸評にしたのですが、その後の木幡の“台所事情”を察するに、
「こりゃ2期つらいんじゃね? いっそやらない方が良いんじゃね?」と
いう気になってきて、実際、編集長とメシ食ってた時にそういう会話をし
てました。結果、さすが木幡と言うべきか、ギリギリ踏みとどまった感が
残る2期でした。よって総合5は付点出来かねます。
 一番恐れたのが「2期のジンクス」です。ほっといても付いてくるジン
クスですし当時の木幡のあの“台所事情”です、「さしもの木幡も・・・」
という気が「しない」方が妙に感じるぐらいです。ただ木幡自身は今まで
も連作はやってきてますから、それを知らないことはないと思いますし、
実際今まで何度もクリアして来ていますし、何より地力はどのスタジオよ
りも優れています。
 当初は、1期でかかったバイアスは問題なくクリアするだろうと予想し
ていました。駄菓子菓子和菓子洋菓子、1期が終わった後アナウンスされ
たあの仕事量と、順番はそれらの後だとアナウンスされた本作。もう不安
しかないですな、いかな木幡がポテンシャル高いとは言え。あの仕事量だ
とかなり疲弊した状態で本作に掛からざるを得ないんじゃないかと。で、
箱を開けてみれば、やっぱり「(京都にしては)2期のジンクス」は否め
ない内容でした、いつもの木幡の馬力じゃないな、と。事実、従来は自社
(及び京都のグループ会社)で全て制作してきた木幡が、今回アニタス神
戸に下請を出しました(確か姿裟羅もいたような)。つまり、本社とDo
だけでは手が回らなくなった“台所事情”が反映された形で、今まで「質」
を重んじてきた木幡にとっては、悪い意味で「進化」です。下請を使うこ
と自体は悪い事ではありませんが(一流スタジオが一流スタジオに下請を
出すことはよくある)、リテイクの確率は増えますので、元請たる木幡が
それをどう交通整理するかという余計な仕事が発生します。それを考慮し
ても「2期のジンクス」を回避するための策として神戸を使ったのだと推
察しますが、それでもギリギリ感が漂う。救いなのはあくまで『全体で』
ギリギリという点。

#アニタスのウデを頼ったと言うより、新鋭だから融通が効きやすいんだ
 と思う。古参スタジオだと、プライドがある分頑固なんで融通が効かず、
 リテイクも出しにくいだろうな。そもそも木幡自身がイヤだろうな。宇
 治と神戸ならまだ近いし。

それが証拠に、最終話のEDが松田さんのユーフォのソロで、これは本作
が「響け!ユーフォニアム」と銘打っていて、いかにも石原さんがやりそ
うな手法で、いかにも木幡らしいのに対し、本編最後の曲に挿れた三日月
の舞で5分を割き、しかもバックは過去絵の切り貼りというのは実に痛々
しい。意図が分からなくはありません、よく見る演出・やり方ですし、1
期2期通して三日月の比重は大きい上に本編中でフルに演奏したことが無
い。だから「渡りに舟」なのは良く分かるんです。が、プロバンスにして
も三日月にしても、1期2期通じてフル演奏を避けたのは敢えてそうした
いという意図だろうと考えますが、何故それを最後の最後で止めた? 何
故に?
「最後だから、三日月だけでもフル演奏しよう」というのは誰でも考える
んですよ。そこを敢えてナナメ上に跳ぶのが木幡でしょ。じゃあ何故に過
去絵を繋いで「時間稼ぎ」したんです? 5分有ればけっこう芝居できま
すよ。何よりあの三日月において絶対に変なのは、

#3年生がいない

それはあまりに慈悲が無いと言うもんじゃないですか、石原さん。そりゃ
楽ですよね。音は洗足フレッシュマンに頼んでおけばいいし、過去絵は適
当に効果かけて繋げばいい。少なくとも赤点にはなりません。でもね、そ
れだと「見せなくても良いモノまで見えてしまう」んですよ。だからこっ
ちは腕組みして唸ってしまうんですよ。

因みに「2期のジンクス」は、アニメに限った話ではありませんで、

◎1期と同じテンションで作った2期はつまらない。
 (元々、構想から分割の前提で企画されたいわゆる「単純分割」は除く。
  「夏目友人帳」の4期から6期は単純分割くさいです。オルフェンズ
  もそう。8係は「視聴者の反響で2期を作った(谷口さん談)」ので、
  「続編」になります。ユーフォは「続編」くさい。実写ですが「相棒」
  は通年で作り続ける体力がテレ朝に無いので便宜上分けているだけ。
  だからどちらかと言えば「単純分割」に近い。外国の映画でもよくあ
  りますよね、このテの落とし穴)

ジンクスにはまった作品は数多く観てきましたが、ユーフォが救いだった
のは、少なくとも「同じテンション」ではなかったので、はまりそうでギ
リギリはまらずに済んだと考えます。解釈に拠りますが、1期よりは神経
使ってる様子が伺えます。なので、「ギリギリ踏みとどまった」となりま
す(あくまで『全体で』ですが)。

 予想された事その1:楽器の描写量が減る → 減りました。
 予想された事その2:よくある学校行事が入る → 入りました。
 予想された事その3:人間関係 → これは描かざるをえないんです。
                   転じて、人の描写量が増えて、
                   シーソーで楽器の描写量が減る。
 予想された事その4:3年生の進路問題 → さらに楽器が減る。
 予想された事その5:3年生卒業 → ですよねーーー。

なので、どうしても1期と比べると地味にならざるを得ず、結果、1期の
時の様に「突き抜け」感が感じられない。内容同様、OPにもそれは現れ
ています。けっしてサウンドスケープがつまらないと言うことでは無いの
ですが、ドリームソリスターでかかったバイアスを越えたかと問われると
否としか返答出来ません。ソリスターは練習してますが、サウンドスケー
プを吹こうとは思いません。
 肝心の内容は、「落とし所」としてはかなり神経使ったと思われます。
かつ、木幡じゃないとムリだっただろうと思います。何せ、「下請を使う」
という『バクチ』が足かせになっていますから。しかも難しい問題が、1
期が府予選で終わっていますから、2期は全国まで走らないと必ずダレる
という制約です。仮に関西大会を2期、全国大会を3期に設定したとして、
必ず3期はダレます。なぜなら、原則課題曲と自由曲は変更出来ませんの
で、基本的に、1期の内容を3回繰り返す事になります。2期で学校行事
を使ってしまったら、3期ですることが無くなってしまいます。全国と3
年生の周辺事情で3ヶ月耐えるかと考えても、鬱展開が待っていそうで怖
いですな。従って、ああいう「落とし方」しかないだろうと、学生時代か
ら吹奏楽に関わっている麻上としては察しが付くのですが、対向で犠牲に
なるのが(実際なった)関西大会とその周辺。「何時の間に関西終わって
全国行きになったんだったっけ??」と思うほどあっさり。“悪魔の選択”
なので仕方がないのですが、「当事者だった」者からすると実にビミョーーー。
 因みに、彼ら彼女らの名誉(?)のために書きますと、地方大会で金賞
を取って全国大会に行って、全国でも金賞が貰えるかと言うとそういう保
証はありません。関西大会で金取って全国大会の推薦が取れたとしても、
全国で銅賞だったなんてことは普通にあります。競馬でさえ「盤狂わせ」
があるのですから、「そんな、まさか、、、」なんて展開は高校の部なら
普通にありえます(中学の部だったら割増であるんじゃないかな)。

#ラスト5分は、確かに「京都」でした。



******敵機襲来!敵機襲来! バルキリー隊全機スクランブル******
                         karura@occn.zaq.ne.jp
アニメアールを応援しています           麻上 迦楼羅(竹田 貴博)
********六星占術だと、私は土星人になるらしい***********