おはようございます。


f.r.a の水の人担当で樹瑠マスター、
大和郡山のブラストマインダーこと、麻上@ZAQ大阪でございます。


 関西地上波限定かつ麻上の守備範囲内の作品で、12月から1月にかけ
て終了した「テレビ用アニメーション作品」の寸評です。いつものように
f.r.a公式採点方式&公式記号方式(バカ)で採点しています。順不
同。

今期は「アスタリスク」と「ゆるゆり3期」もデッキを回していましたが、
そちらはファニ通にて。
ワグナリア3期のエクストラが観了ですが、3期自体が最近ですし、面白
いんですが特記事項が無いので、今回見送りといたします。ファニ通に挙
げるかどうか、、、。3月終わりがこの後どっさりやって来ますんで、余
裕があればということで。

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●『アクエリオン・ロゴス』(KBS京都<独立U局>)
 総合:4(開始時評価:3)
 ストーリー:5 ビジュアル:3 キャスト:3 楽曲:3 
 個人的評点 OP:3 ED:3(4なんだけど泣く泣く3)サテライト

#無茶しやがって・・・(誉め言葉)。

でも、こんな無茶出来るのは、今や河森サテライトぐらいになっちゃったなぁ。

 開始時評価の「3」は、アクエリオン・シリーズ特有のものでして、既成
の“概念”が当てはまらないため、“概念”を『再』構築するために時間が
掛かるためです。決して「つまらない」という意味ではありません。

##あれから10年ですか〜〜〜(しみじみ)。1万2千年前から比べたら
  微々たる時間ですが、10年経って、よくもまぁそういう発想が生まれ
  てくるものですねぇ、河森さん。ジョージ・ルーカスみたいな脳ミソし
  てるんでしょw。パチスロ屋の軍門に下った時はどうなるかと思ったモ
  ノですが、ロゴスはパチスロに出来ますかねぇwww。

#以外とパチスロ向きだったりして。

 他のサテライトと違い、河森サテライト・・・それもアクエリオン・シリー
ズはかなり“難解”なんですよねぇ。“特異”と言っても良いですねぇ。特
異と言っても、新房シャフトとは全く違った特異性を持っています。おまけ
に、本作だけでも一応理解に足るモノにはなっていますが、10年前の『創
聖のアクエリオン』以降のシリーズをずっと、ともすれば、その前のアルジュ
ナまで遡らないと、真に本作は理解できないと考えます。遡るという点では
新房シャフトにも繋がるモノはありますが、アクエリオンの場合は、「繋がっ
てるクセに、いちから世界の“概念”を作り直す必要がある」トコロが大き
く異なります。無論、河森サテライトと言えども、マクロス・シリーズとも
まるで違います。なにせ、今回は変形・合体の理論構成がメチャメチャ(誉
め言葉)ですから。
 もっと突っ込むと、「正に真理」なのが本作です。全く以て正論で、全て
キレイにスジが通っていて、蒔いた種は全部刈り取っていきました。なのに、
しかし、ナゼか、終わり3話で「真理」を吹っ飛ばしてしまう大胆さ。前半
1クールと後半1クールの前半分まで、「ごもっとも!」「仰るとおり!」
な見事な述語論理だったのに、まるで反論上等、批判が出てくる事ありきで
作ったとしか思えない1万2千年前への遡り。「まどかマギカ」を観ている
のかと一瞬考えましたがいや違うwww。

#(ヴァルキリーを含む)今までの中で、一番“変形機構”が“奇行”だっ
 た。アクエリオン・シリーズで最多合体機数(6機?)だった。

#あそこで「創聖のアクエリオン」を使ってくる事は予想できた。

 ただし、見逃してはいけない欠点が1つ。努虫が退場するのは必要事項な
ので良いとして、MOBを殺してはいけません、河森さん。この件りは、ディー
バがテロ組織扱いされて“市中引き回し”されている時に他のMOBが発す
るセリフの中に、「お前たちのせいで何人『死んだ』と思ってるんだ!」が
ある1秒にも満たないカットがトリガーになっています。つまり、「何が起
ころうとMOBの生死はウヤムヤのままにしておくこと」という暗黙の了解
を崩したんですな、この一言が。この暗黙の了解が有るから、“正義側”の
団体は遠慮なく行動出来る訳で、厳密に解釈すれば、人以上の大きさと力を
持つモノが大暴れすれば、MOBと「舞台」に某かの犠牲が出ないハズがな
いんですよ。仮に無人島で大暴れしたとしても、何か暴れた痕跡が残るハズ
で、「そこまでは考えないことにしましょうネ」というのがウルトラマン以
来守られてきた“約束”です(そこを逆手に取ったのがいわゆる魔法モノ)。
キャラが全て日本語で話す(一部例外アリ)のと同じ“約束”です。そこは
踏み越えてはイケマセン。

#でも、途中退場した脇役でも、最終回の「ココぞ!」という所で召還する
 のは河森サンらしいですねぇ。しかも、「被・召還者だからキマる」一言
 で“場”をシメる演出がニクいですなぁ。



●『終物語』(毎日放送<TBS系>)
 総合:4(開始時評価:4)
 ストーリー:5 ビジュアル:4 キャスト:3 楽曲:3 
 個人的評点 OP:3 ED:3 シャフト

#ん? 新房シャフトにしては珍しく“詰め”が甘いなぁ。

 老倉・母が餓死した所までは理解出来るんだが、その後に「?」が残りま
せんか? 新房サン。老倉が、深層では母が死んだと判っていても表層では
“知らないフリ”をしていたとして、伴い、腐敗臭も気付いていたけれども
“知らないフリ”をしていたとしても、骨まで、しかも第3者に隠せるもの
ですかねぇ。作中では「ゴミ屋敷」と化した家の片付けのドサクサに紛れて
ゴミと一緒に遺骸は処理された様に表現していましたが、老倉自信が片付け
たのならともかく(でも、そういう表現はされていない)、第3者が(それ
も複数と推察される)片付けに介入している状況で、まず確実に発見されな
いとおかしいでしょう? 大人1人分の骨ですよ。いくらゴミ屋敷と言って
も、片付けるのは人海戦術ですから(昔なら、ゴミごと蟹で挟んで解体処分
してそうですが)、床下や天井裏でもない限りまず間違いなく人目に触れま
す。老倉・母が自ら床下か天井裏に入ったのなら人目に付かない可能性は有
りますが話を追いかけるにそう言った事には触れていない。となると、「世
間様」の知るところになるのは必然で、となると、羽川が知っていてもおか
しくない状況なのに、羽川も知らない(推理はしますが)。詰まる所、老倉
自信が老倉・母を「処分」して「処分した事自体を深層心理に封印して記憶
から仮想消去した」、、、という具合に話を持っていくのが唯一に時系列を
説明できる推理だと考えますが、そういう演出も見られない。怪異が介在す
る話でもない。推理だけの話ですが、しかし起承転結の「起」と「結」が繋
がらない、、、。物語シリーズなのに、なんかモヤモヤしますねぇ。
 忍の件りにしてもしかり。「虎」の存在がどこかで説明されていれば良い
んですが(“テレビ”でやった物語シリーズは全部観てるハズだが、虎は覚
えが無いなぁ)、「終物語」内で「虎」の説明をすると何処かで『マズい事』
が発生するんでしょうな、だから忍の話の中で「虎」に触れられなかったと
・・・。ココが判らないと、最初に生死郎に襲われたときに「虎」が出てき
た理由と、羽川の家が全焼して羽川が阿良々木家に非難していて、しかも現
在進行形で「虎」と羽川が向き合っているという状況が宙に浮くんですよぉ。
駿河を家に急行させるぐらいですから、何かがあるとは考えるんですが、ど
うしても「ナゼ?」「駿河を走らせた??」が消えないのが残念です。「猫」
の話の時に「虎」の話があったかと思い返すも、やっぱり無い。
 あと、生死郎の甲冑については、“怪異の海”から打ち上げられた所まで
は描かれていましたが、忍が甲冑まで食べたかどうか、までは描かれていま
せんし説明もされていません。何かやるつもりでしょうね。忍野にしてもし
かり。何故、廃屋を離れたのか。忍野が離れていた間、何故、暦が廃屋にい
たのか、、、。敢えてでしょうが、説明していませんよね。そもそも、物語
シリーズは時間軸をいじっていますから(蟹→蝸牛→猿→蛇の順で“放映”
されましたが、そこから先はエピソードの順序いじりまくり。今回も『終』
物語と銘打っていますが、絶対『終わり』じゃない)、よほど上手く状況説
明を練らないと、「一見さんお断り」状態に陥ります。

#まさか。
「続きは劇場で」なんて愚かなことは考えてませんよね、新房サン。。。

##たまに、演出に草川さんが就いていたのにはフイた。


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