非同時代小説
拝啓
新緑が目に映る季節となりましたが
各位には御清栄のことと御喜び申し上げます
常日頃格別の御指導並びに御鞭撻を賜り厚く御礼申し上げます
さて源氏物語が取り上げられたので非同時代小説について考察します
村上春樹氏の『蛍』を読んだのですが
内容や上手いとか下手だとか手法に関してではなく
パスタを茹でると雨が降って火が消えたり
家の門前を通る犬の呼吸が荒くなったりという経験をして
印刷により大量生産されるメディアや電子機器が作り出す走馬灯のような文書から受け取る情報よりも
地域に根ざした伝統ある文化の方が安全で経済であり
身近な物に魂を吹き込む事を念頭に置いた生活をする方が充実した人生を送れるということを
認めざるをえません
良い文なら清書されて後世に伝わるはずです
又毛筆を使って書いた文の方が伝わりやすい事はいうまでもありません
楽譜や経文といった手書きの文以外に
大量生産される作品のうち後世に残るものがあるでしょうか
敬具
大城貴紀
追伸
巽卦
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