2006.12.14 Hungarian State Opera House (Budapest)
Valeria Csanyi (Cond), Vasili Vajnonen (Choreography)
Aleszja Popova (Maria), Jozsef Cserta (Nutcracker)
Bela Erenyi (Drosselmeier)
Balazs Gefferth (Counselor Stahlbaum)
Judit Pavics (Mrs. Stahlbaum)
1. Tchaikovsky: The Nutcracker

2年ぶりに,ハンガリー歌劇場の「くるみ割り人形」を家族揃って見に
行きました。ところがこの日は異常な大渋滞にハマり,普段なら30分以内
の道のりが1時間もかかってしまい,オペラ座40回目にして,初めて
開演に遅刻しました。妻と娘は何とか先に下ろして間に合ったのですが,
私は車を駐車場に置いている間にタイムアウト。本来なら遅れてきた人は
3階(日本で言う4階)の桟敷席にしか入れてくれないのですが,席案内の
おじさんが親切で,正面ボックスの後方席に案内してくれました。

元々の席はバレエやオペラを「見る」には絶好の,最前列ど真ん中です。
最前列といっても舞台から近すぎないし,出演者の表情までよく見える
ので,我々のお気に入りです。2年前はグーグー寝ていた娘も,今回は
最後まで一所懸命見ていました。中国の踊りでは「きのこちゃん!」,
ロシアの踊りでは「お花!」,アラビアの踊りでは「金魚!」と,要は
彼女にとってこの曲はディズニーの「ファンタジア」以外の何ものでも
ないわけですが。

いかにも古き良き日のヨーロッパという感じで,奇をてらったところの
一切ないオーソドックスな演出は子供と一緒に安心して見ていられます。
去年のウィーン国立歌劇場も,演奏が非常によかったのでそれはそれで
満足したのですが,年末の風物詩として見る「くるみ割り人形」は,
やっぱりこっちの方がいいかも。

しかしこの日はもう一ついやなことが,休憩時間中に座席に置いておいた
プログラムが,戻ってきたら忽然と消えていて,これもオペラ座40回目
にして初めての経験。ここに来るような人が,高々200円ほどのもんを
盗るか,ふつー。けしからんヤツがいるものです。

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はっしー@ぶだぺしゅと 演奏会備忘録
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