2006.11.09 Palace of Arts, Bartok National Concert Hall (Budapest)
Jean-Claude Casadesus / Hungarian National Philharmonic Orchestra
Women's voices from the Hungarian National Choir
The Hungarian Radio Children's Choir
Judit Nemeth (Ms)
1. Mahler: Symphony No. 3 in D minor

オンライン販売が始まったときにはほとんどそこしか残っていなかった
ので,最前列ど真ん中という,この曲を聴くにはあまり適していない席
になってしまいました。なのでパートバランスがどうだったのか,よく
わかりませんでしたが,冒頭のホルン,打楽器からアタックの効いた
鋭い音がガンガンと差し込んできます。全体的には一言一言ねちっこく
説教するような足どりの重い演奏でしたが,その割には肝心なところで
粘りに欠け,そこはもうちょっとじっくりやってくれた方が盛り上がる
のに,と思う箇所しばしば。楽器はよく鳴っていたんですけどねー。
しかし,曲が進むにつれ息切れしたのか,粘りもどんどんなくなって
いって,終楽章などはやけにあっさりと終わってしまいました。決して
悪くはなかったのですが,ちょっともどかしさの残る演奏でした。
一昨年聴いたビシュコフ/ケルン放送響の方が「聴かせ方」のツボを
十二分に心得ていて,一枚も二枚も上手だったように思います。

メゾソプラノはまさに私の目前で歌っていたので息遣いまではっきり
聞こえて,なかなか面白かったです。児童合唱は子供というより,中学・
高校生くらいの女子ばかりでしたので,別の女性合唱と声質はほとんど
同じでした。オケとのバランスから言うと,もうちょっと人数がいても
よかったかもしれません。

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はっしー@ぶだぺしゅと 演奏会備忘録
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