ブダペスト祝祭管:ショスタコーヴィチ5,コルンゴルドVn協
2006.04.29 Academy of Music (Budapest)
Pinchas Steinberg / Budapest Festival Orchestra
Nikolaj Znaider (Vn-2)
1. Wagner: Rienzi - overture
2. Korngold: Violin Concerto in D major, Op.35
3. Shostakovich: Symphony No.5 in D minor, Op.47
ズナイダーを聴くのは初めてでしたが,こんなに長身の巨漢とは知りま
せんでした。しかし奏でる音は繊細そのもの。見かけに似合わず女性的
な印象ですが,コルンゴルドの曲想とたいへんマッチしていました。
それでも終楽章では激しいパッセージを力強く全身で弾き切って,なか
なか幅のある芸風のようで,世界中で引っ張りだこなのも頷けます。
ピンカス・スタインバーグは元奏者らしく,ときおりヴァイオリンを弾く
仕草を交え,上半身だけでおおらかな指揮をする人です。クレッシェンド
やスフォルツァンドが結構極端で,派手な音楽作りが時々バーンスタイン
を彷彿させる気がしました。メインの「革命」はオケの馬力と奏者の個人
技が同時に要求される難曲ですが,祝祭管の金管はトランペットが時々
指揮者に着いていけなくなる箇所があったものの相変わらず迫力は十分,
ティンパニもいつも通り何げに上手く,フルートやホルンのソロも
たいへん良かったです。
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はっしー@ぶだぺしゅと
演奏会備忘録 <http://www.ne.jp/asahi/hot/space/concert/>
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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