2006.03.28 Academy of Music (Budapest)
Christopher Hogwood / Basel Chamber Orchestra
1. Martinu: Double Concerto for String Orchestras, Piano and Timpani
2. Martin: Petite Symphonie Concertante
3. Holliger: Eisblumen (Frozen Flowers) (Hungarian premiere)
4. Bartok: Music for Strings, Percussion and Celesta

普段室内楽やバロック・古典ものを全くと言っていいほど聴かない
私は,恥ずかしながらバーゼル室内管がバッハ,ハイドンだけでは
なく創立当初から積極的に現代音楽に取り組んできたこと,この日の
演目中でもマルティヌーの二重協奏曲やバルトーク「弦チェレ」を
委嘱,初演した団体であることを,当日のパンフを読むまで全然知り
ませんでした。ただ単に曲目を見て面白そうだと思い,現代ものを
古楽器でやるようなイロモノなのかなと変な期待をしていました。
とは言え,最初の3曲はよく知らない曲でしたし,弦チェレも実はナマ
演で聴くのは初めてでしたが…。(意外と機会がないですよね?)

さて,演目からも想像つくように室内管とは言え室内楽演奏会では
全くなく,弦楽七重奏だった3曲目以外は,総勢30数名から成る対称
に配置された2群の弦楽オーケストラ+α(ピアノ,ハプシコード,
ハープ,打楽器群)という十分に厚みのある編成で,音圧的には普通
のオケとほとんど変わりません。スイスロマンド管とも通じるわりと
素朴な弦の音色で,ノンビブラート一辺倒というわけでもなかった
のですが,特に全パートが鳴っているような箇所では透明感と不思議な
ステレオ立体感があって心地よかったです。全体的に淡々としてクール
な演奏でしたが,ティンパニなどはもうちょっと硬質でも良かったの
ではと思いました。なお,弦チェレではアマディンダ打楽器アンサン
ブルのリーダー,ラーツ・ゾルターンがゲストでシンバル等を叩いて
いました。

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はっしー@ぶだぺしゅと

演奏会備忘録 <http://www.ne.jp/asahi/hot/space/concert/>