2006.03.17 Budapest Convention Centre (Budapest)
Peter Eotvos / Orchestre de la Suisse Romande
Pierre-Laurent Aimard (P-2)
Ligeti: Lontano
Eotvos: CAP-KO (dedicated to Bela Bartok) Concerto for acoustic
        piano, keyboard and orchestra (Hungarian premiere)
Stravinsky: Rite of Spring

恒例のブダペスト・スプリング・フェスティバルがこの日開幕しました。
昨年はバルトークの没後60周年でしたが今年は生誕125周年になります。
エトヴェシュ初のピアノ協奏曲「CAP-KO」はそれに合わせて作曲され,
今年1月ミュンヘンで初演されたばかりです。スタインウェイとローラ
ンドのデジタルピアノを交互に弾いていましたが,デジタルピアノの
方も特に奇をてらわずピアノ系の音色で,プリペアードピアノのような
扱いでした。打楽器が活躍し,急楽章ではピアノもどこか原始的でパー
カッシブなリズムとなっていたのが確かにバルトークを意識している
のかなとは感じましたが,1回聴いたくらいではまず理解できません
でした。かと言って2回目を聴く機会は多分ないような…。

スイスロマンド管は弦が少々弱かったですが,管楽器は音色は素朴ながら
なかなか馬力のある演奏を聴かせてました。「春の祭典」は細部まで
くっきり明らかにするバリバリの構造強調型解釈でしたが,その分
全体としては流れの悪い演奏に思え,途中で飽きてきました。打てば
即座に響くという反応でもありませんでしたし,ハルサイだからもう
ちょっと鋭いリズムや荒々しさが際立ってもよいのになと思いました。
エトヴェシュのやりたかったことはこのオケで十分表現できたのかなあ,
とふと感じてしまいました。

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はっしー@ぶだぺしゅと

演奏会備忘録 <http://www.ne.jp/asahi/hot/space/concert/>