タコな指令(3/23立花人身)
京都大学がサーバーを止めるとロトウに迷う
竹田です。
小生がロトウに迷うのはいくら迷っても構わないのですが、今回は運転士
がロトウに迷ったというお話です。
3月23日20時台に、
#20時台なのは確かなのですが、何分か記憶が怪しいので20時台として
います。
東海道線立花で人身事故がありまして、勿論各路線に影響が出ました。当の
東海道線は無論ですが、片町線−東西線−福知山線のボロボロ具合は涙無く
しては語れません。ということで以降は皆様ハンカチをご用意下さい(違)。
たまたま、京橋の片町線口からラチ内に入りますと、片町線が遅れている
という会話が聞こえてきました。小生「またか」と思いながら尼崎方面行き
のホームへ行くと、快速が扉を閉めて止まっています。ホーム案内は「出発
準備中です」と言っています。京橋仕立てじゃないのに”準備中”もなかろ
うと思いながら先頭に行くと、キャブ内では運転士が無線でやりとりをして
います。
後から分かったことですが、どうもこの時点ですでに運用変更が
#たしか運用変更と言っていたような。
かかっていたようで、単純なダイヤ遅れでは済まなくなっていたようです。
この時点で21時台。事故発生から少なくとも1時間が経過。なのに木津方
面行きでは「東西線各駅で電車止まっています」と放送。そして、出発準備
中となっていた快速は、結局行き先を変えて発車していきました。発車する
際も、何番の運用に変更にするのか指令がハッキリしないため、担当運転士
が誰なのかがハッキリしないというドタバタぶり。”5234を5246に
変更”というような指示が無線で来るまで、キャブ前に3、4人の運転士が
待機するところを乗客が捕まえる。詰所にも戻れないので、状況を把握でき
ない運転士数人が、なんとか乗客をやり過ごす様子は、涙無くしては語れま
せん。このような状況が、日付が変わる頃まで延々続きました(竹田は、環
状線の最終までずーっとその様子を見てました)。
ホーム案内では「行き先を確認しています」と言っていましたが、西明石
に行くのか宝塚に行くのかは、確か尼崎の渡り線の都合があるのと、運転を
打ち切るのは京橋で決めないと東西線内がふん詰まりになりますから、京橋
で判断しないといけない。でも指令がどうもパニックになっている様子で、
返答が返ってこない。運転士は返答が来ないと行き先が決められない。決まっ
ても出発現示がなかなか出発にならない。ホームの運転士は乗客には詰め寄
られるがキャブ内の運転士しか無線は聞こえないから状況が分からない・・
という状況が、1本列車が到着する度に10〜15分程度かけて繰り返され
ていました。機転の利いた運転士はわざと鴫野で待っていたようですが、ほ
とんどの列車は京橋手前で”続行運転”状態。すると、京橋の鴫野方にはそ
こそこの交通量の踏切がありまして、おそらく開かずの踏切になっていたと
推察されます。ある乗務を終えた運転士が、「最悪や、踏切開けられへん」
と嘆いてました。涙無くしては語れません。
”続行運転”なのは木津方面行きにも起こりまして、止まっていた東西線
内が動き出した直後、京橋に到着した列車が、やはり「行き先確認」で15
〜20分ぐらい止まっていたでしょうか。その後ろから列車がやってきまし
て、アタマをホームに突っ込んだ状態でこれまた15〜20分。住道当たり
までは列車はいないんだからさっさとホーム上の列車を出せと思うもむなし
く、”続行運転”は続く。
その以前から、Y線内には列車が待機していまして、木津方に客を乗せて
出発する機会をうかがっていましたが、そんなような状況ですから、Y線か
ら出ることが出来ない。
そうしてる内に、木津方から京橋止まりが到着しました。これが運用が変
わらなかったから大変です。木津方行きの”続行運転”はおさまりましたが、
東西線内で止まっていた列車が次々地下から出てきたため、件のY線の列車
が一向にY線から出られないという事態。木津方ホームでは相変わらず「行
き先の確認をしています」で出発しない。尼崎方面行きホームにいてY線に
逃げたい列車は待っても待っても逃げられない。その後ろでは踏切上でふん
詰まり。客に詰め寄られる運転士達・・・。涙無くしては語れません。何人
かの運転士は、携帯電話で指令に連絡をつけようとするも、指令につながら
ない・・・。もう運転士達がフビンでフビンで・・・。
さらにフビンなのが、Y線にいた列車の運転士で、小生かれこれ40分は
出るに出られない様子を見ていましたが、中でウロウロする様子が見えるん
ですな。いつ出発できるか分からないから列車から出ることが出来ない、ト
イレにも行けない水分を取ることもできない。涙無くしては語れません。
上りも下りも、ほとんどが行き先を変更して運転しますから、当然種別表
示と行き先表示を変えて出発するんですが、車掌の交代がギリギリだったの
か表示変えが間に合わないまま出発するのは序の口、
・京橋発奈良行き快速で種別の帯がピンク(片町線内なら黄緑)
・京橋発松井山手行き普通の種別の帯がピンクで東西線経由表示(同上)
・宝塚行き普通で種別の帯が黄(東西線直通ならピンク)
など、普段では見られないものが見られました。こういうと不謹慎ですが、
小生は楽しかった。
さて、事の発端が立花の人身事故ですから、状況によっては警察の現場検
証が終わらないと運転再開できないのは分かるのですが、それでも、20時
台の事故発生から終電までダイヤが乱れまくったというのは、指令がふがい
なさ過ぎると考えます。上記のY線のくだりは、アホとしか表現のしようが
ないタコさ加減。
#片町線、東西線の指令ってどこでしたっけ。全部新大阪?
まー、前線部隊の運転士達がかわいそうでしたな。京橋まで担当した運転士
の半数は指令のタコさにカンカン。交代した運転士は不安満面ですが列車は
動かさないといけない、その顔は「暗中模索」。無線の指示を待ってたらほっ
とかれるし、指令を呼び出そうとしてもつながらないから、どう対処したら
いいのか分からない。かといって自己判断で列車を動かすことも出来ない。
もちろん乗客にまともな説明なんてできやしない。JRが止まるとよく「何
の説明もありませんでした、ただ待ってくれとしか言わない」というインタ
ビューを見ますが、現場は悪くない、指令が悪い。今日のは特にひどい。
********************来る日も来る日も103系(2代目)
karura@occn.zaq.ne.jp 時々201系
karura@hct.zaq.ne.jp 竹田 貴博
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