オープニングから壊れている。町工場でわめきながら暴れまわる男たちが警察
に連れて行かれる。「ここはき○がい病院か」とかあぶないせりふはなし。
(をい)こういう事件が頻発しているらしい。ケータイを持っていない楢崎刑事
が、タバコをくわえて禁煙場所と注意されるのは「ここで笑わないともう笑う
とこないよ」(酒井くにを調)のネタか。ミズキ隊員のタバコっぽい菓子ネタは
余分。と思ったら北川町のタバコ事件がある時空みたい。そのまま楢崎刑事の
捜査にカイト、ミズキ隊員は同行。

フカクにも「対話宇宙人」でややウケ。警察科学研究所はP.S.R.I。SRIだった
らウケてしまったかもしれない。科捜研ではないので榎田さんはいないが、松
永管理官はいる。前頭葉が萎縮して空っぽな人間になってしまう、というのは
じっそ〜じカントクがケータイに言いたいことなのかな。ケータイを取った管
理官も暴れだす。

被害者というか加害者のケータイは同じアンテナであることが判明。エイリア
ン・スキャナーに反応ありの男はどちらかというとエイリアンの記憶を消して
回っているようないでたち。「人間をサルに変えちまう電波」(by 楢崎刑事)
がこのアンテナをターゲットに出ていたらしい。ここでまたカントクの主張登
場。ガバドンの落書きの小ネタはよくわからない。

M.P.もといM.I.B.なおっさんを追っかけてみるからにあやしい例のアンテナ付
のケータイへの着信をとって怪電波に攻撃されるうっかり八兵衛なみのカイト。
異星人を名乗るおっさんは地球もこの街も狙わないという。おっさんがジン、
ジン、ジン、ケムール人な走り方なのも小ネタなのか。

なんと楢崎刑事の父はアイスラッガーで切られたメトロン星人をかくまってい
たのだ。しかし、塗り薬で外科の分野を直すとは時代劇の町医者並の高度医療。

メトロン星人のおっさんはシーボーズやらミクラスやらがいるボロ家(あの部
屋の広さはアパートじゃないよな)の一室にカイトを招き入れる。目兎龍茶(メ
トロン茶)の缶を出してくれる。ストローで飲んでおいち〜などとまぬけ時空
を小出しにして、メトロン星人の本体に変身。ちゃぶ台をはさんでじゃんけん
をいどみしっかりグーを出されて負けたりする。しかし、考えたらあんなネギ
みたいな腕でよく赤い結晶をタバコに仕込めたものだ。40年間の観察の結果、
ケータイで人間はサル並に脳が退化するので戦う必要はないとのたまうメトロ
ン星人。ちゃんと正面に傷跡があるのが芸細。人間体に戻ってパーを出してじ
ゃんけんに勝ったと思ったら巨大化。とりあえずこっちも変身。が、夕日の中
向かい合っただけで、迎えの円盤で帰ってしまった。

メトロン星人は地球に見切りをつけて帰ってしまったというカイトにミズキ隊
員が「でも…」と言ったところでなぜか終わって、これが余韻と思っていたら
へそで茶がわかせるところでおしまい。

まあ、それほど気になるまぬけ時空ぶりではなかったですな。あれがおもしろ
いと思っていたら問題だけど。カントクの主張のダーク・フィールドで位相が
打ち消されたのか。特撮シーンが少ないのは六平直政、堀内正美、寺田農とギ
ャラの高そうなヒトを3人も使ったせい?
-- 
  恵畑俊彦                        Shields up, photon torpedo armed,
ebata@nippon.email.ne.jp             FZS1000 standing by!
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