尊厳について、つづき
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尊厳そのものは概念ではないのですが、社会がそれに気がついて、
それに"尊厳"という言葉と概念を当てはめたのです。
私が国家や社会の視点から尊厳を論じているのは、まさしく、個人
の側から見た尊厳というものが少なくとも現在の私の論理的思考の
限界を超えたところにあるので、論じてもあまり意味がないと感じ
るからなのです。
たとえば、誰かが"天皇陛下万歳"と叫んだとすると、それはその
人の生きかたのこだわりに関係があるのかもしれません。ただ、そ
の人の尊厳そのものを私は論理的に理解はできません。いや、感情
的にも理解はできません。ただ、その人の尊厳が"天皇陛下万歳"
という言葉に表れたこと、ただそれだけが私に理解できることなの
です。
そして、社会の側から尊厳を論じることに意味があるのは、"天皇
はいない方がいい"という人と"天皇陛下万歳"という人が同じ社
会で、互いを殺しあわずに生きるにはどうしたらいいのか、という
問いに、何らかの答えを出してくれるからです。
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アンケート
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