古寺です。

IIJIMA Hiromitsu さんwrote:

> 軽傷1名、でしたっけ。
> 初期微動の段階でATCが非常ブレーキをかけるのではないでしょうか。

発生時点(ちょうどサッカー中継が終ったところ)でこれは?と思ったのです
けど、現段階までの話だと変電所など検出ポイントより現場の方が震源の間
に入っていると言うか、近いようなイメージのようですね。
日比谷線の時ほど初期報道があさっての方向に行きそうではあまりないので
すけど(安定性の観点で重い方が無条件に有利と思わせる*のや、線路全長に
渡って脱線防止ガードを付けろなどという思いつきが無検証に口をついたよ
うなの耳にしました)、構造物の耐震性の評価も合わせて調査を待ちたいと
ころが多いですよね。

*...重い方が有利? イレギュラーな状況に陥った際のシチュエーションが
千差万別だとすると「一概に言えない」とする以上の言いようが無くなって
しまいますが。一般傾向としては、軽量化は艤装より車体の方から進む傾向
が有るので重心低下=安定化方向とも言われます。在来線通勤車で、たとえ
ばもともと立客前提の高速走行でロールの気にされていた西日本の近郊型、
223-1000系で、T車の軽量化では屋根上にクーラーを全て残したままだと
重心上がり方向で有り、上下分割を試みられたりもしたので微妙ですけど。
それと脱線係数とかよく聞きますが、脱線しようとする力に抗う関係でも
車重が軽い方が有利だし、起動破壊と繋がる面でもそうです。ただ、直感的
に報じられている感のある軽量化が恐いと言う話、飛び上がって脱線したよ
うにイメージされてのことでしょうから、外れてるかどうかも分からないん
ですけどね。もと記事の方が仰ってるように調査が進むで有ろうところです
ね。

東西線の突風(竜巻ではないかと)脱線の際も、先頭(後部)車がTcでかなり
軽い車だった事自体が一面のレベルで随分叩かれたのですが。その辺が、
調査結果を踏まえての後の設計指針に特に影響を与えなかったのは周知の
通りで。