iizuka wrote:
>  とにかく決勝までいってしまいました。

ジーコは運が強い……。アジアカップ決勝進出ということで、
当分クビは安泰でしょう。

開催国民の民族感情こもったブーイングの中、戦術を与えない
まま、メンバーを固定してけが人も使い続け、結果的に試合が
ドラマチックに推移したことで、一般視聴者の目がテレビに釘
付けになった上での勝利ですから効果満点。

これで選手の「精神力」が証明されたことになったわけですが、
おまけに選手が試合前に自主的に話し合って守備戦術を決める
というようなことが報道されたおかげで、「監督がなんにもし
ないことにより選手の覚醒を促す」ジーコのチーム作りの成果
が図らずもアピールできた形になりました。

さらに、準決勝では遠藤の退場の穴埋めに守備要員を投入しな
いというカケに出て、その結果ガードを下げた乱打戦になった
わけですが、そんななかで、チームに助け合いの雰囲気が生ま
れ、中盤から前の攻撃的なポジションの選手に献身的な守備の
意識が芽生えることになったというのもケガの功名でした。

長嶋茂雄は現役時代、簡単なサードゴロを難しく捕球して「ファ
インプレー」にしてスタンドを魅了したわけですが、ジーコの
チームづくりもなんだかそんな感じがしなくもない。

ちゃんとした戦術があれば、もっとラクに勝てたはずだとは思
うんですが、だからと言って、ここでジーコのクビを切るには
よっぽどの理由が必要です。好むと好まざるとにかかわらず、
ワールドカップ予選はジーコに賭けるしかなさそうな雰囲気に
なってきました。

ドイツ大会の決勝が終わった後のスタンドに「ごめんねジーコ」
の横断幕は出るのか?
# 出れば大したもんですが。

萩原@グリフィス大学