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MURAKAMI Tomokazu wrote:

> > ただ、2次創作な活動をされる方々にとって「頭の中で複数のが融合したり」
> > というのは、創作活動におけるスパイスみたいな役割を果たすこともあるかと
> > 思うので、それほど問題があるとは思えません。(笑)
> 「全く、瞳子ちゃんに指輪を買ってあげていたら、遅れてしまったわ」
> 祥子さまは祐巳と遊園地デートの約束をし、待ち合わせ場所に急いでいた。
> しかし、その場所には血まみれのリボンが残されていたのみだった…

 鬱になるので路線変更してみました。

 翌朝祥子様が起きてみると、なんと祥子様の右手に祐巳がくっついていた。
祐巳「はわー、大好きなお姉様と一緒にいられるなんて嬉しいですー」
祥子様「祐巳、タイがないわよ」
 タイだけじゃなく何も着てないんですけど。

 考えても仕方がないので祥子様は祐巳に包帯を巻いて隠すと、そのまま
リリアンへ登校した。
★註:原作未読のため、薔薇様方の陣容はアニメ版に準拠します★
 校内を歩く祥子様を見た他の生徒達は、遠巻きに見守りながら
ひそひそと噂話をしていた
「聞きました?祥子様の妹の祐巳さんが事故に遭われたんですって」
「意識不明らしいですわよ」
「お可哀想に……」
 包帯の中で聞いていた祐巳は、
祐巳「み、皆さん……私のことをそんなに心配して下さるなんて……」
「お可哀想な祥子様、祐巳さんなんかを妹にしたばっかりに……」
祐巳「心配されてるのはお姉様!?」
 祐巳が腕の先でずっこけたために祥子もバランスを崩して転んでしまう。
「ああ、祥子様、妹を失ってあんなにショックを受けられているのですね……」
祐巳「私まだ死んでません!」

 薔薇の館に行くと、今日も今日とて薔薇様方と妹たちが集合していた。
みんな暇……なわけはなくて、祥子を心配していたのだった。
 と、そこへ祥子がいつもと変わらず現れる。
祥子様「ごきげんよう、皆様」
皆「ご、ごきげんよう……」
 と、皆、祥子様の右手の包帯に気がつく。
蓉子様「祥子……あなたまさか、祐巳ちゃんの痛みを少しでも分かち合い
 たくて自分の手を傷つけたというんじゃないでしょうね?その右手を
 見せてごらんなさい?」
祥子様「お姉様、大丈夫ですわ。そんなことはいたしませんのでお気遣い
 なきようにお願いしま」
蓉子様「いいから見・せ・な・さ・い(絶対命令)」
 押し切られた祥子様は仕方なく右手の包帯を外す。その際に、祐巳に
こっそりと囁く。
祥子様「祐巳、とりあえず人形のふりをしなさい。後は私に任せなさい」
祐巳「はい、お姉様……」
 祥子、気をつけ状態の祐巳を薔薇様たちの前に差し出す。
聖様「何なに、祐巳ちゃんのパペット?祐巳ちゃんがいない寂しさを
 こうやって紛らわせているのねー。よく出来ているじゃないの。祥子の
 お手製?よく似ているねーこのタヌキ顔。愛情こもってるねー。ねえ、
 もっとよく見せて」
 と、祥子の右手の祐巳にセクハラ行為を働こうと^H^H^H^H^H^H^H^H^H^H^H^H
を強奪しようとする聖様だが、さすがに祥子様は一体になった祐巳をうまく庇う。
祥子様「白薔薇様、この祐巳は私の私有物なのです。今まで白薔薇様がされて
 いたようなセクハラは決してさせません」
祐巳「私有物……お姉様の私有物……なんて嬉しいお言葉……ああ、
 幸せ……でも私の人権は……ああ、お姉様の愛情と私の人権とを天秤に
 かけないといけないなんて……あ、あれ?」
と、祐巳が気がつくと、目の前で聖様が目を真ん丸くして口をあんぐりと
開けている。かろうじてその口から出た言葉は、
聖様「こ、このパペット百面相してる……」
祐巳「ひゃ、百面相!えー、私また百面相をして……!?」
聖様「……パペットが喋った!?」
祐巳、慌てて腕で口を押さえて
祐巳「ふぁふぇっふぇふぁふぇん!ふぁふぇっふぇふぁふぇん!
   (喋ってません!喋ってません!)」
と、どんどん自滅一直線な祐巳。
蓉子様「祥子。どういうことか説明なさい」
祥子様「お姉様……説明とおっしゃいましても、斯く斯く然々……」
由乃「いいなあ祐巳さんは。私も令ちゃんの右手になれれば、剣道の試合でも
 相手の剣を真剣白羽取りで奪ったり、円月殺法や燕返しや十文字斬りなんかの
 必殺技を繰り出して相手をバッサバッサと倒してあげることができるのに」
令「由乃、それはもう剣道じゃないよ。だいいち籠手をつけたらきっとそのにおい
 で一瞬で気絶するだろうね」
祥子様「あの、白薔薇様、どさくさに紛れて祐巳にセクハラするのやめて
 いただけます?」
聖様「あっれー、気がついちゃった?仕方ないなー。私とタチキャラが重なっている

 令、ちょっと手伝ってくれる?」
令「誰がタチキャラですか、誰が」といいつつ、聖様の誘いで奥の部屋へ行く。
 ドアが閉まると、暫く静かになるが、やがてドアが開くと
聖様「ぢゃっぢゃーん!」
 と出てくる。その右手には、髪を左右で結わえたパペットが。
聖様「へっへー。これで私も祐巳ちゃんといつも一緒だよー」
志摩子「お姉様……(涙)」
聖様「あ、志摩子。これもちゃんとあるよ」
 と聖が差し出した左手には、長髪をゆるくなびかせたもう一つのパペットが。
志摩子「お姉様……(嬉)」
由乃「もう、令ちゃんったら。何くだらないことに手を貸しているよの」
令「私はけっこう悪くないと思うんだけど……」
という令の手には、おさげ髪をたらしたパペット(しかも他の2体より
手が込んでいたりする)が。
由乃「令ちゃん……(はぁと)」

こうして薔薇の館の午後はいつものように過ぎていたのであった。
 −終−

祐巳「ってこれで終わり!?私このまんま!?」
 あ、いけね。忘れていた。
蓉子様「そうね。祥子、このままというわけにはいかないわ」
祐巳「そうですそうです!」
蓉子様「祥子。祐巳がこうなった以上、新しい妹を見つけなさい」
祐巳「そっちですか紅薔薇様!?」
祥子様「お言葉ですがお姉様。私は妹は祐巳と決めているのです。
 それにロザリオも祐巳が持っているので新しい妹ができても
 儀式が行なえませんわ」
蓉子様「甘いわね、祥子。こんなこともあろうかと、紅薔薇の
 ロザリオの予備を用意しておいたのよ!」
祐巳「何をどうすればこんなこと予想できるんですか紅薔薇様?」
蓉子様「しかも今度は12個!アニ○イトで買い占めたのよ!」
祐巳「やっぱりそっちに話を持っていくんですか紅薔薇様!?」
蓉子様「さあ祥子!今度は高等部と言わず、幼稚舎以上の様々な
 学年から12人の妹を作っておしまいなさい!」
祥子様「12人……妹が12人……」
祐巳「ああっ、お姉様がその気になっている!?」
妄想の妹「お姉様!」「姉上様!」「姉君様!」「姉様!」
祥子様「ウフフ……こんな妹たちも悪くないかもね……」
祐巳「お姉様!お姉様!こっちの世界に戻ってきてください!」
妄想の妹「お姉ちゃん!」「お姉ちゃま!」「お姉たま!」「姉ちゃま!」
祥子様「ウフフ……年端もいかない妹たちも悪くないわね……」
祐巳「お姉様ってば!その世界に長く接触しているとダメ人間に 
 なりますよ!」
妄想の妹「姉え!」「姉貴!」「姉や」「姉くん……」
祥子様「フッフフフ……言葉遣いの悪い妹たちは調教^H^H教育を
 みっちりとしないといけないわね……」
祐巳「お、お姉様が壊れていく……」

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◆             日文  酔夢  yutaka-o@fsinet.or.jp◆
◆         URL  http://www.fsinet.or.jp/~hifumi/◆

江利子様「……さっきから私もいるのに、セリフが全くないのは
 なぜかしら?」
 それはアニメ版で一番影が薄いから(ざくっ)