Takashi Soejima様 wrote:
> 
> 国産のクルマに混ざり一台だけ後ろ向きに並ぶDiablo
> 
> そして、後ろ向きのままドライブスルーを抜け、
> 出口に向かい、後ろ向きのまま道路にでて、
> V12 6000ccの奏でるカンツォーネを思わせる
> カン高いエキゾーストノートだけを残し、
> 後ろ向きに疾走していくDiablo .....カッコイイ (*^^*)ポッ

 喜国雅彦の「傷だらけの天使たち」で、そういうネタが
あったような記憶が。確か舞台は高速の料金所。

> うーん、だみだこりゃ文才ないなぁ...
> 夢沢さん辺りだともっとカッコ良く書けるんだろうけど

 春の黄昏。 国道沿いのバーガーショップ。

 ドライブスルーの入口で行儀良く順番待ちをする、
羊のような国産車たちを嘲るように、漆黒のディアブロが
後ろ向きで並んでいた。V12 6000cc のエンジンは、軽く
アイドリングをしている時ですら、周囲を威圧するように
凄みのある低い唸り声をあげている。

 やがてディアブロの番が来た。運転していた男は黒い
サングラスで鋭い視線を隠したまま、受け取った紙袋の
中身を素早くチェックした。

「たこ焼きバーガーのワサビ抜きとフライド・タクアン、
それに砂糖入りウーロン茶……うむ、間違いない」

 低いしゃがれた声で呟いた男は、いきなりアクセルを
深く踏み込んだ。次の瞬間、凄まじい咆哮をあげた
ディアブロは、野に放たれた猟犬のように勢いよく国道に
飛び出した。そして、抗議のクラクションの合唱を無視
して、まるで遠い日の思い出のように後ろ向きのまま、
見る間に遠ざかっていった。消せない過去にも似た黒い
タイヤの跡を、べったりとアスファルトに残して……。

              ▲
# やっぱだみだ、こりゃ。(;´Д`)


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 すべては無の見ている夢 ならば良い夢を 酔生無詩
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