ブダペスト祝祭管:マーラー「復活」
2005.09.08 Palace of Arts, National Concert Hall (Budapest)
Ivan Fischer / Budapest Festival Orchestra
Lisa Milne (S), Birgit Remmert (Ms)
Choir of the Hungarian Radio
1. Mahler: Symphony No. 2
国内実力No.1のオーケストラ,祝祭管の今シーズンオープニングは
「マーラーフェスト」と称して,マーラーの「復活」と「大地の歌」を
メインに据えた2プログラム4公演でスタートしました。
「復活」の方は,ダイナミックレンジが広くメリハリの効いた,大変
迫力ある感動的な演奏でした。フィッシャーの指揮はどちらかというと
最近誰でもそうなように,構造主義的な側面が若干優っているように
感じられましたが,きびきびとした進行で非常に格好良いものでした。
昔のアバドのマーラー(シカゴ響を振ってた頃?)に近い気もしました。
それにしてもブダペストの聴衆のマナーは相変わらず悪い。絶えず
ざわざわごそごそしていて,ところかまわず「ごっほーん」をやる人は
今年も後を絶たないし,二つ隣りに座ったおばあさんは静寂な箇所でも
かまわずバッグのチャックを「ち〜」と開けておもむろにティッシュを
取り出し,「ぶーん」と鼻をかみ,バッグにしまい込んで,また
チャックを「ち〜」と閉める。
せめて演奏中に閉めるのはやめろ,閉めるのは!
あげくは,4楽章冒頭でメゾソプラノが歌い出す,この長大な曲中
最も集中すべき厳かな箇所で携帯鳴らすヤツまで出てくる始末。
前から3列目のど真ん中に座っていた,お前だお前!
さすがに周りから指を指されていました。
というわけでブチキレ寸前,せっかくの好演も嬉しさ半減という
ところでした。しかし9月でさっそくこれでは,寒い冬がきて
風邪の流行る季節になったらいったいどうなることかと,今から
非常に心配です。
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はっしー@ぶだぺすと
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