信教の自由もあるわけだから、靖国神社にだれが参拝しようと本質
的には問題ないはず。小泉氏も「個人的な参拝だ」と言っているこ
とだし。単に、靖国神社は、国際政治の道具として弄ばれているだ
けのこと。

しかし、そう考えると、

卍がため wrote:
> 総理といえども慰霊をしたい気持ちもあるだろう?

総理=政治家ですから、政治的な考えを抜きに行動すると考えるこ
とは常識的ではありません。総理なのか私人なのか、いつ参拝して
も意義があるのか8月15日じゃなきゃ意味がないのか、その辺を
あいまいにしてどうとでも取れるような参拝の仕方をするところが
いかにも「政治家」です。「いつ、どのような形で参拝するかは、
適切に判断します」は無論「政治家(権謀家・策略家)として判
断」をするということです。参拝の理由はあるでしょうが、それは
「慰霊」うんぬんとはかけはなれた「判断」によっていると考えた
ほうが自然です。「総理」ですから。


> 「あの靖国へ、あの靖国へ」と願って犠牲となって死んでいった英霊たちが

「靖国で会おう」という合い言葉は確かに存在しましたが、戦死し
た兵士のうち、こういう意識でいた連中はむしろ少数派ではなかっ
たかという気がします。陸士、江田島出身者の将校など、知的レベ
ルと階級の高い連中には多かったかもしれませんが。で、そういう
連中がおしなべて「英霊」かというと……。話は美化されてそうとう
美しく飾られていると見るべきです。

たしかに一部の兵士・将校には靖国神社は特別な神社かもしれませ
んが、

> 「あの靖国へ」と死んでいった英霊たちが、公営墓地なんて許せるはずがない。
> 靖国を粗末にだけは扱ってはならない。

そう普遍化して扱う理由はあまりありません。「靖国神社=国体」
のように誇大解釈するのは、ロマンチックに過ぎます。

# 戦勝祈願なら靖国なんかよりはるかに古くから八幡社と
# 相場がきまっていますが、明治以降八幡神社の出番が少
# ないのはむしろ不当な気さえします。

萩原@グリフィス大学