treepole wrote:
> 靖国神社はかって侵略戦争に日本の若者を借り出すための道具であった
> そうです。

靖国神社は、今は中国政府が自分の国を治めるための「道具」にすぎません。
中国がそれを将来「道具」として使うために打った布石が、「中国は戦時賠償を
求めない代わりに日本は中国に対して反省・謝罪する」という趣旨の「日中共同
宣言」「日中平和友好条約」なわけです。

もちろん、条約上日本は中国に対して反省・謝罪の義務を負いますが、それを真
に受けて日本が靖国神社を廃したりしてしまうと、困るのは中国政府です(その
ことは日本の対中外交筋も重々承知のはず)。

ならば、日本はこれを外交カードとするのが筋で、国内の庶民レベルで靖国神社
の存立の是非を論じるというのは、意義があるように見えて外交上は、実はあん
まり大した意味をもたないとも言えます。信教の自由が保障された国の国民とし
ては、庶民のレベルでは各自の宗教観にのっとった「好き嫌い」が論じられるだ
けですし。

小泉首相の靖国神社への「個人的な」参拝は、中国に対する外交の一部として
行っていると見るべきでしょう。この場合の「中国」とは「中国政府」「中国国
民」というほとんど反対のベクトルを持った二つの集団の総称ですが。

萩原@グリフィス大学