改憲を選ぶなら、わが国は、徴兵制を敷く必要に必然的に行き着く。
米国のような志願兵制度でまかなえない。
自衛隊と軍隊の違いは、専守防衛の軍から、どこへでも内閣総理大臣の命令により
出撃する軍への変身にある。
当然、内閣総理大臣に、権限を委譲するヒエラルキーを強固にする必要がある。そこ
で決定されれば国連主導であろうが米国主導であろうがわが国の軍は出動しなければ
ならない。改憲により機能する軍というのはそういう軍である。何も、自衛隊の容認
のためだけの改憲ではない。自衛隊は陸、海、空の軍となり、情報省を設立し、スパ
イは徹底的に取り締まる体制を維持しつつ、資本主義国家としての完全情報公開の理
念、独占禁止の理念を、維持するのである。一歩間違えば、右の社会主義国家にな
るが、成熟した民主主義国家にあっては、このような暴走する国家にはならずに、必
要なときには戦争をするが、無駄な戦争は一切しない優れた政治家の下で国民は生き
ていくことになる。自由と戦争の両輪の覚悟をもって生きていくことになる。

のんべんだらりとしたエトスはもはや必要はない。神国日本の教育も、天皇教もな
い、純粋に、近代資本主義と、民主主義の理念をもった、非社会主義国家を建設する
というのが、この場合のエトスになる。成熟した日本国民である必要がある。