KGK == Keiji KOSAKAさんの<bjuq6r$3d8$1@film.rlss.okayama-u.ac.jp>から
>まずは、迷惑要素。
>
>一般的な分類として、
>
>Z1. 人の生命・財産にかかわること
>Z2. 多数の人がかかわること
>Z3. 仕事・家族・友人などの害になること
>Z4. 健康もしくは生活における重要性に障害をもたらすこと
>Z5. Z1〜Z4がおこるかもしれない恐怖
>Z6. 好みの問題
>Z7. その他、迷惑になること

>さらに、二次的な迷惑要素の一般的分類として、
>
>Y1. 頻度
>Y2. 回避の困難さ
>Y3. 被害への認識度

>ちなみに、対比スケールとして自動車の排ガスについて多少考えてみると、
>Z群は、まあ、似たりよったりでしょう。

細かいことは置くとして、まあとりあえずはそんなところでしょう。

>Y1は、はるかに大きく、Y2は同程度。

「自動車の方が遥かに大きく」ですよね。念の為。

>通常刺激臭がなく、ほぼ無臭であるため、Y3aがずっと小さく、Y3bは同程度。
>Y3aが小さいため、煙草のようなポジティブ・フィードバックがかかりにくい。
>結果として、迷惑度は煙草とほぼ同レベル、人によっては排ガスの方が迷惑度
>が低いでしょう。

そんなところで良いでしょう。

>で、許容要素ですが、A群は、
>
>A1. 人の生命・財産にかかわること
>A2. 公共性のあること
>A3. 仕事・家族・友人などのためになること
>A4. 生活における重要性のあること
>A5. 趣味・芸術・美的感覚などのこだわり
>A6. 嗜好・習慣など
>A7. その他、情状酌量のネタになること
>
>というやつ。
>
>煙草に当てはめると、A6の嗜好ぐらいですねえ。

>自動車の排ガスに関しては、一般には、自動車そのものにA3やA4が強く認めら
>れてます。A6なんてへろへろよりずっと大きいでしょう。

以前にも指摘しましたが、A郡の内容(順列)に恣意性が感じられます。
「へろへろよりずっと大きい」のは事実だろうと思いますが、A3,A4などは結
局のところ「個人的な利便の問題」に過ぎません。A2とA3の間に大きなギャッ
プがあり、A3からA7は所謂「ドングリの背比べ」といった所でしょう。
#「車でビデオ屋に行きたい」という個人的欲望と「煙草を吸いたい」という
#個人的欲望に何の違いがある?

>というわけで、煙草の煙と自動車の排ガスを比べると、迷惑度はほぼ同程度、
>許容度は排ガスの方がはるかに上ということになると思いますが、いかがでしょ
>う?

それほど大きな認識の違いは感じられません。
その上で私の考えを述べるのであれば、

1.健康
何れにせよZ4つまり「健康被害」を含めた視野で考えるのであれば煙草の煙と
自動車の排ガスの両者ともに「非許容度(=迷惑度)が許容度を上回る」ので結
果として「許容されている」と考えることはできないでしょう。ある人が生活
上の利便を得る為に別の人の健康を損なって良いとはとても言えないことです
から。

2.迷惑(健康や環境の視点を除いた通常の意味での)
1を考慮しないのであれば、「自動車の方が許容度が高い」と言えるでしょう。
#煙草を利用する者は高々50%程度ですが自動車を利用する者はほぼ100%、い
#わば全員が共犯者と言えますから。
しかし、その質的な側面を考えるならば、煙草の煙も自動車の排ガスも所詮
「個人的な欲求に基いて他者に迷惑を掛ける行為」であることに変わりはあり
ません。私にはその違いが「片方は確実に生じないことを義務として求めら
れ、他方はそうではない」と言えるほどのものであるとは考えられない。従っ
て、その根拠を求めます。

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wacky