アフガニスタンの韓国人誘拐事件に関しての感想。
 ボランテアグル−プがキリスト教信者と言う事で宗教的な背景を危惧される向きもあるが、果たしてそうだろうか?
 イスラム教が必ずしも好戦的であるとの認識は持っていない。アフガニスタンの現状に関しては適正な認識を持ち合わせていないが、イスラム教国が必ずしも好戦的で人間性を持ち合わせていないとは思わない。
 以前にラマダンの直前にイスラム教国に滞在した時に、帰国予定を何人かの人に尋ねられ、子供連れの人に今年のラマダンはホテルの電気が消えますと教えられ、予定を早めて帰国した事がある。 教えて呉れた人は精一杯の表現で警告してくれたのだろう。
 帰国二日後に大規模な暴動が起きて、軍と対峙し通常になる迄に数ヶ月要したと聞いた。

 ボランテア活動そのものの考え方は、本来恵まれた人が、困っている人に自分が出来る手助けをする事に拠って自分も救われると思っている。
 ビルマ、タイ、インドネシアなど恵まれた人が周辺の人に富を分かち合うとした考え方に通じる。 もっとも「貴方はお金持ちだから、沢山出しなさい」には閉口した事もシバシバあるが・・

 活動する側に、「してあげる」と言うおごりが有ると、受ける側には仲間として受け入れられない。 只のスポンサ−か、身勝手に秩序を乱す者と見なされてしまう。
 韓国の若者が、決しておごりを持って活動していたとは思いたく無いが、若しその様に受け止められていたならば、誰も手を差し伸べないだろう。
 其処に住んでいる人も「ひと」である。 活動の真意が伝われば解決するだろう。  


 残念な事だが、韓国はタリバン掃討作戦に200名の作戦要員兵を派遣している。
 韓国政府がボランテアの若者とタリバン掃討作戦に派遣した兵員(若者)は違うと、いくら説明しようとしても、通常は民間人の服装をした宣撫工作員と見なされるだろう。
 この解決に安全保障担当大臣が赴いた時点で、解決を拠り困難にしたと思う。
 本来はこの様な事態は、仲介国に依頼するべきだろう。 仲介国が無いと言う事は、現韓国政権に信頼度が欠如している事を表しているのかも知れない。