新聞を見ていたら、ある大学の推薦入学の試験問題に誤字がいくつも
あったため、全員を合格にしたという記事がありました。
誤字の例として、「封建的」が「合憲的」と「微妙」が「徴妙」の2
つが載っていたのですが、「合憲的」の方は明らかに隣合ったHとGの
打ち間違いによる誤変換で、気が付かなかったのはあまりにお粗末で
あるものの、間違いとしてはよくあるもので、理解できます。
しかし、「徴妙」の方は、手書きならばともかく、パソコンの入力で
どうしてこのような誤字が起きるのか、理解に苦しみます。
「びみょう」はどう変換しても「徴妙」になるはずはないので、「徴
妙」と入力したということは「微妙」を「ちょうみょう」と思い込んで
いて、なぜ一度に変換できないのだろうと思いながら一文字ずつ変換
したとしか考えられません。
確かにこのような思い込みと言うのも良くあることではありますが、
大学の教員たるものが「微妙」を読めないとも考えられませんし、考
えたくもないので、ことによったら、大事な入試問題の入力をバイト
の女の子にでもやらしたのではないか(大分偏見が入っています)と
いう気もします。

などと考えながら念のためにググってみたところ、なんと百数十も
「徴妙」が引っ掛かってしまいました。
中には間違いやすい字の例として「徴妙」を載せているページもあり
ますが、殆どは「微妙」となるべき個所が「徴妙」になっているよう
です。
これは「微妙」を「ちょうみょう」と思い込んでいる人が少なからず
いるということなのでしょうか。それとも、「びみょう」を「徴妙」
と変換してしまう日本語入力ソフトが存在するのでしょうか?

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おおつか かつみ 
e-mail:otuka@kajima.com