ちょっとセネガル戦をビデオで見直していたんですが、セネガル、ディオプの
セットプレーからのヘディングによる得点シーンで気になったことがあります。

ディオプには坪井がついていたんですが、その坪井の足元目がけてダイブして
いるセネガル選手がいるんですよね。

背番号がビデオのシーンでは見えないんですが、12番?。この選手が坪井の
前へ倒れ込むことで、坪井のボールへのジャンプが一瞬遅れ、それでディオプ
との競り合いに勝てなくなってしまったように見えます。いくら相手がディオ
プでも、同時にジャンプしていればあんなにフリーに打たせるということもな
いと思いますが、あの場面、坪井は身体能力で負けたというわけでなく、一歩
先にころがって着地点をふさいだ敵選手が一瞬気になって思い切りジャンプに
行けなかったらしい。

これはセットプレーの一部として計画されたものだったようです。というのは、
この倒れ込んだ選手をコーナーキックがけられるあたりからコマ送りでよく見
ると、だれとも接触していないのに、坪井の前の空間めがけてダイブしていま
す。また、得点シーンの大写しでは、立ち上がりざまに、得点したディオプと
ひっそり手を合わせて作戦成功を祝っているようにも見えます。

セットプレーとはそういうものだと言えばそうなんですが、あの手のダイブは
反則にならないんでしょうか。むろん、ああいう密集では、「押されて倒れる」
ことはよくあるわけですから、「たまたま」ヘディングで競ろうとしている敵
選手の前へ倒れ込んでしまうのはしかたないわけですが、こいつはよく見りゃ
誰にもおされていないのに、そこをめがけて転がっていってる。計画的なら監
督のギー・ステファンのアイデアでしょうが、うまいこと考えたもんです。

まあ、まんまとやられたわけですね。試合巧者に拍手でもしときましょうか。

萩原@グリフィス大学