いいじまです。

> 微分積分を理解することは目標にされがちだけど、本当は、微分積
> 分は道具であって、目標は幾何学や物理法則にあるはず。なので、
> 微分積分を避けると言うことは、目標を避けることになってしまう
> ので、本末転倒なんだと思う。

御意。幾何学や物理学のほう、それもけっこう高いレベルのほうが目標、という
前提があれば、微積分を避けるのは邪道ですね。あとは統計学もかな。

#高校物理が微積分を避けるためにいろいろ苦労していることはご存じでしょう
#けど、高校「数学 B」「数学 C」(今年の1年生からの新カリキュラムでは少
#し変わるんだったか)の確率・統計分野も同様です。機会があればそのへんの
#教科書・参考書をごらんになって、大学用の統計入門の教科書(たとえば東大
#教養学部編著のもの)と読み比べてみると面白いです。

ただ、大学入試で微積分を扱うと、どうしても「微積分そのものを理解している
か」を問う問題にならざるをえないんですよね。そういう意味であんまり入試数
学で微積分偏重はいただけないなあ、と。

> > #それでも私は、一般教養の電磁気学で挫折しました……div とか rot
> > #とかのイメージがわかないので。grad はすぐにわかるんですけどね。
> 
> それは、もったいない。流体力学的な直観が働く理解しやすいとこ
> ろなのに。排水口がdivで、渦巻がrotだと思えばすごく良くわかる
> のに。

ええ、その譬えはわかるんですよ。でも、これを使うとどういう物理的実在が
取り扱えるのかがわかんない。マックスウェルの方程式をど〜んと出されても、
結局のところ電波は目に見えないですから。grad は目に見えるでしょ(笑)

#担当教官との相性もあったのかも。担当教官は「最終的にはマックスウェル方
#程式に行きつくので、いきなり出しちゃいます!」と宣言したけど、私は逆に
#帰納的な勉強をする人間なので、高校物理で個別に扱ってきた諸法則を基点に
#してそこからマックスウェル方程式にたどりつく、という方法のほうが性に合
#ってたような。一応、成績は下駄を履かせてもらったのか、「可」でした。
#
#まあ、そのころには理系の専門分野に進むことに疑問を感じていたので(選択
#科目のシラバスを読んでも、数理系の科目は面白そうだったけど物理系の科目
#は全く面白みを感じなかった)、わからなくなった時点で諦めたというのが正
#確なところですね。1年夏の「熱力学」(必修ではないけど全員取れとの指示
#あり)は途中で挫折して放棄、1年冬の「振動・波動論」(これも必修ではな
#いけど、ほとんどの学生が履修)は同時間帯の別科目のために捨てたという…

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飯嶋 浩光 / でるもんた・いいじま   http://www.ht.sakura.ne.jp/~delmonta/
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta           mailto:delmonta@ht.sakura.ne.jp

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