Path: ccsf.homeunix.org!ccsf.homeunix.org!news1.wakwak.com!nf1.xephion.ne.jp!onion.ish.org!onodera-news!newsfeed.media.kyoto-u.ac.jp!np0.iij.ad.jp!news.iij.ad.jp!yilnws!relay-yamaha-to-plala!news.plala.or.jp!not-for-mail From: Nakagawa Newsgroups: fj.sci.physics,fj.soc.politics Subject: Re: =?iso-2022-jp?B?GyRCNi8kJEoqTX0zWBsoQg==?= Date: Fri, 29 Aug 2003 23:47:19 +0900 Organization: PLALA Lines: 51 Message-ID: <3F4F6777.DA899800@silk.plala.or.jp> References: <5f8ypf66ya.fsf@maya.phys.kyushu-u.ac.jp><5fu182xd2p.fsf@maya.phys.kyushu-u.ac.jp><3988913news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp> <0eG3b.40$bL1.27@news1.dion.ne.jp> NNTP-Posting-Host: pl036.nas313.tsuchiura.nttpc.ne.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp Content-Transfer-Encoding: 7bit X-Trace: pin3.tky.plala.or.jp 1062168073 13329 210.165.186.132 (29 Aug 2003 14:41:13 GMT) X-Complaints-To: abuse@plala.or.jp NNTP-Posting-Date: 29 Aug 2003 14:41:13 GMT X-Mailer: Mozilla 4.5 [ja] (Win98; I) X-Accept-Language: ja Xref: ccsf.homeunix.org fj.sci.physics:467 fj.soc.politics:1474 中川@つくば です yam wrote: > > 結論から言えば、地上局(もしくは、後述の > 地上の基準点)の位置精度レベルでは > 計測&補正できるでしょう。    : > システムとしては単純ではありませんが、原理と > しては、極めて単純です。 私も大体同じ結論に達しました。 まずは、衛星同士の時刻合わせ。これは 地球に貼りついた慣性座標系の中で時刻合わせをすればよい。 水晶振動子の精度はかなり良いらしくppb以下に出来るようなので 充分な精度で相互の時刻合わせが可能です。 必要な知識は地球座標系に対する光速度一定の事実だけで、 特殊相対論すら不要です。 衛星の時計群の絶対精度のずれは、 衛星の軌道要素のずれとほとんど区別がつきません。 #正確には、軌道要素のずれではなく #重力常数の時間変動の形を取る 衛星の軌道要素は予測不可能な要因で絶えずずれていて、 それを検出するシステムはGPSの一部ですから、 その同じシステムが、絶対時間のずれの影響も補正してしまいます。 じゃあ、なぜ水晶振動子を原子時計の代わりに使わないのか という質問は、原子時計のカタログを見て、一方で 高精度水晶振動子が要求する環境精度や、許容チューニング幅 などを調べれば、簡単に答が得られます。 原子時計の方が楽だからですね。 水晶振動子でGPSが駆動できるからといって、それが GPSには基礎科学が必要ないことの例にはなりません。 むしろ、性能に癖のある水晶振動子を使いこなすためには、 基礎科学に属する色々な知識を動員する必要があるでしょう。 ただしそれは、原子時計向けの基礎科学よりは、 一世代古い基礎科学なのでしょうけれど。 基礎科学は役に立つのです。 物理学だけに絞っても、 物理学は、応用技術のあらゆる側面で役に立っています。 でも、それと、現在の最先端の基礎科学が役に立つかということは 別ではないか、と応用研究者は感じています。 現在の最先端の基礎科学も役に立っているとしても、 それを説明するのに、 「過去の基礎科学は役に立っています、だから、 現在の最先端の基礎科学も役に立ちます」というのは おかしいのではないか、と感じているのです。 #普通は親の七光りという。