Re: 米兵死者200人超える イラク治安さらに悪化
Kiyohide Nomura wrote:
> 5月1日の戦闘集結宣言以降も、アメリカ兵の死亡は続いているそうで、63人と
> いうことだそうで、そうのうち半数が反アメリカ勢力の襲撃によるものだそう
> です。
なにしろ、戦争を始めた側が一方的に戦闘終結を宣言したわけですが、これは正
式な「戦争」終結を意味しないというあいまいなものでした。「戦闘は終ったが
戦争は続いている」などという詭弁はいつでも使えるわけです。
英議会、米議会、スペイン国会では、戦争を始めた理由である大量破壊兵器が出
てこないことに対して不信感が広がっていますし、もともと戦争に懐疑的だった
国ではその疑念は払拭されるどころか深まっています。
先日は豪SBSテレビがドイツのテレビ局が制作した「アメリカと石油」という番
組を英語に吹き変えて放映していましたが、内容は例の現政権の中心閣僚がのき
なみ石油軍事産業関連にコネを持つ人物であるという暴露と、ブッシュの学生時
代からの金集めのうまさとテキサス州知事時代の野球利権の告発でした。ドイツ
はあいかわらずブッシュを金集めのうまいいかがわしいビジネスマンとしてしか
見ていません。
そこへ持ってきて、現在米軍のやっていることは、「大量破壊兵器」が民家に隠
されているんではないかという妄想にも似た執念につきうごかされた強権的な家
宅捜索なわけです。これではイラク人に好感を持って迎えられようというのも難
しい。
また、戦争中、アメリカは大量破壊兵器が出てきそうもないとなった段階で、戦
争目的として「イラク人に自由を与える」ことを強調し始めましたが、実際問題
として、イラク人に与えられた自由とは、フセインからの自由に過ぎず、イラク
人自身の決断による国づくりの自由は与えられているようにも見えません。たま
たま、イラクには、アフガニスタンのカルザイにあたるような、リベラルな指導
者候補がなかったということもありますが、アメリカはこの件に関してサボター
ジュとも取れるようなほったらかしの態度を崩していません。本当にアメリカは
イラクに「民主主義」が根付くように望んでいるのでしょうか。ともあれ、そん
なことをしているあいだに、もともとたくさんいた反米的なシーア派の勢力がつ
よくなってきて、これも武力で抑えるはめになってしまった。
> 第2次大戦後の日本、ドイツの戦後統治とはだいぶ状況が違います。
アメリカ現政権の「占領後のイラクについてほとんど何も考えていなかったん
じゃないかと疑いたくなるような現状」を見ると、やっぱりこれは「イラク解放
戦争」ではなかった、という印象がますます強まります。どうも、頭の中で考え
たおめでたい計画に基づいて夢のような「イラク解放戦争」を遂行してしまった
面があるような気がします。
# そんな非戦闘地とも戦闘地ともつかないような場所へ、武器も
# もたずに自衛隊は行かされるはめになりそうですが、同情しま
# す。
#
# むろん、アメリカは大喜びでしょう。なにしろ、アメリカは、
# できるだけたくさんの国の軍隊を参加させて「国際的な部隊の
# 一部」としてイラクに駐留したいし、そのことで「アメリカ」
# 一国に対する風当たりも弱まるわけです。
#
# さらに、派遣されるのが自衛隊なら、それは武器を持っていよ
# うがいまいが、よそから見れば派遣されてきた「軍隊」であっ
# て、復興支援ボランティアとはわけがちがうわけです。
#
# 本当に「非戦闘地域」に活動を限ることができるんなら、政府
# が支援するボランティア団体を派遣してもことは足りるはずな
# んですが、なにがなんでも自衛隊を出したいんですね。
萩原@グリフィス大学
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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